手持ちのスマホでも楽曲は作れる!自宅にいながら音楽づくり♪大人のDTM(デスクトップミュージック)入門
最近のお気に入りアイテム
ネイティブインストゥルメンツ「マシーンMK3」 【感覚的なビートメイクができて、DTMがより楽しみに。自分好みにカラー設定できるのもテンションが上がります】 フォノン「SMB-01」 【クラウドファウンディングで購入したもので、とにかく音質が好き! 重厚感があって、音が広がって聞こえます】 トリトンオーディオ「FetHead Phantom」 【音を上手く拾えないというボーカル初心者あるあるを解決! 宅録でもスタジオのようなクオリティに】 ネクター「NP-1」 【元々ピアノを弾くので、MIDIキーボードでピアノのサウンドを録音する時に同じ感覚で弾けて助かっています】
■DTMデビューアイテムガイド
DTMは機材やソフトが豊富なので、始める場合に何を買おうかと戸惑ってしまうことも。今回はジョンピーチさんが「今、自分がイチからスタートするなら」という視点でオススメをセレクトしてくれた。 <PC> ▼沼にハマることを想定してスペックには余裕を 【作ったデータや集めた音源を保存すると、データは増える一方。SSDやHDDを使わないなら大容量ストレージを選びましょう。自宅で本気で作り込むなら、細かい作業がしやすい大画面や2画面のモニタがおすすめです!】 本格的に取り組むなら、欠かせないのがPCだ。トラックが増えていくと処理効率が落ちて鈍くなるので、先を見越して最低限のスペックは押さえておこう。 POINT ・CPUはCorei5以上だとスムーズ ・メモリは16GB以上だと安定して使える ・大画面モニター、2画面が作業しやすい <DAWソフト> ▼まずはこれさえあればOK!DTMの最重要ツール ヤマハミュージックジャパン「Cubase 13」(Elements:1万3200円、Artist:3万9600円、Pro:6万9300円) 【体験版があるソフトも多いので、ぜひ一度お試しを。まずはエントリーモデルから始めて、グレードを上げていくのも◎。私は分からない時にネットですぐに調べられるように、トップシェアの「Cubase」を選びました】(ジョンピーチさん) ビギナーからプロまで、世界中で支持されるポピュラーなDAWソフト。グレードは3段階あり、「Elements」はお手頃で始めやすく、「Pro」はトラック数が無制限でまさにプロ仕様。どれもピュアな音質と扱いやすさは変わらない。 <音源> ▼集め始めたら止まらない楽曲を彩るサウンド 【私もお世話になっている音楽機材屋さんと音源屋さんです。楽器の音を買い足したり、アーティストのサンプル音源をダウンロードしたりしています。音源を漁るのは楽曲を豊かにするだけでなく、アイデアの発見にもなっています】(ジョンピーチさん) 楽曲を作り込んでいくと、DAWソフトの中に入った音だけでは物足りなくなることが。そんな時に曲の解像度を上げてくれるのが、音源パックやサンプル音源だ。そんな音たちに出会える場所をふたつご紹介しよう。 ▼ショップ「サウンドハウス」 DTM機材を取り扱うオンラインショップ。使いやすい音源がまとまったパック、ドラムやギターなど楽器単体の音源パックなど、種類は豊富。例えばドラムだけでも音の表現が様々なので、どんどん買い揃えたくなる! ▼サブスクリプション「Splice」 ロイヤリティフリー音源のサブスクリプション。ハウス、テクノなどジャンルで調べれば、サウンドがずらりと表示され、1曲からダウンロードできる。トップアーティストの限定パックもあるので、日々新着情報が見逃せない。 <MIDIパッド> ▼感覚的な操作でユニークな音との出会いを楽しむ AKAI PROFESSIONAL「MPD218」(1万1980円) 【シンプルで使いやすく、お手頃なのでおすすめです。パッドが大きめで叩きやすいのもポイント。やっぱり叩いて音を作るのは気分が上がりますし、叩いて遊んでいるうちに面白いものができることも。リズムで遊びたい人はぜひ!】(ジョンピーチさん) MIDIキーボード同様に直感的に音を入れられるツール。USBで接続するだけの簡単動作が嬉しい。パッドは応答性が高く、バックライト付きで視認性も◎。さらに6つのノブと3バンク機能を搭載し、入門機には十分な1台。 ▼ハマり出したらまずコレ!制作作業の効率アップ AKAI PROFESSIONAL「MPK mini MK3」(1万1980円) 【効率化&音にグルーブ感を出すために持っておきたいところ。タップできればOKなのでピアノが弾けなくても十分に使えて、操作性の良いパッド付きで打ち込みもできます。まずは25鍵盤あればOK。最初に買い足すアイテムとして最適です】(ジョンピーチさん) マウスでクリックしながら音を重ねる作業をキーボードに置き換えれば、作業効率が格段にアップ。第2世代キーベッドがタッチした表現を的確に捉え、グルーブ感のある音色を楽しめる。ノブでミックスしやすいのも◎ <オーディオインターフェイス> ▼数十万クラスが採用するチップを搭載!高解像度のサウンドを提供 MOTU「M2 オーディオインターフェイス」(3万2780円) 【多数のソフトウェアが付属し、購入後からすぐにトラック制作ができます。さらにループやサンプル音源、いろんな楽器の音がついてくるので、お得感満載! 使い勝手の良さとオーディオ品質、両方にこだわりたい人に】(ジョンピーチさん) 録音に使用するマイクや楽器の入力、モニター用スピーカーなどの出力機器を繋ぐための機器で、スペックによる違いが大きい。「M2」は出力120dBのダイナミックレンジを実現し、音の強弱や繊細なニュアンスも忠実に原音を出力する。 <マイク> ▼毎日持ち歩いてどこでもサンプリング RØDE Microphones「VideoMic Me-L」(1万2100円) 【iPhoneにセットすればすぐに音が録れるので、サンプリング用によく持ち歩いています。街中でも欲しい音がクリアに録音できます。私も生活音を録って作ったビートをYouTubeで紹介したりと、日々活用しています】(ジョンピーチさん) 世界のクリエーターに支持されるマイクメーカー、RØDEのiOSモバイルデバイス用の高音質マイク。声を録るのはもちろんのこと、日常でふと聞こえてきた音を録音したい時に、スピーディにサンプリングできるのが魅力。
スマホ・タブレットならこのアプリ
「GarageBand」 無料で楽しめるアップル純正DAWソフトウェアで、音源とエフェクトが豊富。操作しやすいデザインで、初心者でも直感的に扱える。 「BandLab」 無料ながらもサンプル音源が多く、トレンド感のあるメロディーが揃う。アプリ内で作った楽曲をシェアできて、SNSのように楽しめる。 「Koala Sampler」 スマホのマイクで音を取り込むことができるサンプラーアプリ。自分で集めた音で曲を作れるので、より感覚的にビートメイクできる。 (※「GoodsPress」3月号の記事をもとに構成しています)
<取材・文/竹林佑子 撮影/辻嵩裕>