【衆院選出馬を電撃表明】“選挙モンスター”の異名を持つ名古屋・河村たかし市長 在任期間は戦後最長の4期15年 なぜ市長任期中に衆院選出馬を決断したのか…?
名古屋市の河村たかし市長が電撃的な出馬表明です。10月27日に投開票の見通しの衆議院選挙に出馬すると明らかにしました。それに伴い、戦後最長の15年にわたり務めた名古屋市長は辞職することに。突然の決断の背景には何があったのでしょうか。
河村市長が衆院選出馬へ 名古屋市長の任期中に決断
10月1日午前8時半ごろ、報道陣の前に姿を見せた名古屋市の河村たかし市長が、カメラの前で語ったのは…。 名古屋市 河村たかし市長: 「名古屋の皆さんのおかげで長いこと市長をやらせていただいて、ありがとうございました。日本の皆さんにご奉公しようと“総理を狙う男 アゲイン”という感じです」 市長の職を退き、10月27日に予定されている衆院選へ、地元・愛知1区から出馬する意向を明かしたのです。 4期15年にわたって市長を務める中、2025年4月までの任期を残し、国政への復帰を目指す河村市長。 名古屋市 河村たかし市長: 「自民党も裏金地獄だし、立憲民主党も昔の顔(ぶれ)だし、これでは税金を払うほうが苦しんどって、税金で食っとるほうが楽しとる。狂った世の中を変えることができんです。その戦いに75歳ですけど挑むと」
選挙では負け知らずでも…大村知事は「無責任極まりない」と批判
今から31年前、河村市長は愛知1区から衆議院議員に初当選。国会議員を5期連続で務めた後、2009年、60歳の時に名古屋市長になり、市民税10%減税や、市長の年収を3分の1にすることなどを目指し、歩みを進めました。 “選挙モンスター”の異名を持ち、名古屋市長として4期目。在任期間は戦後最長となっています。
2011年には、河村市長と大村知事が中京都構想を掲げ、“村村コンビ”として仲良く寄り添っていましたが、考え方の違いなどから2人は対立。河村市長の出馬表明を受け、大村知事は…。 愛知県 大村秀章知事: 「正直驚きました。そんな気はないと私は思っていたので。市長はやーめたと、衆議院解散するから衆院選に出るんだと。それは政治家として説明が足らない、説明責任を果たしてない、無責任だと思う」 名古屋城のエレベーター設置に関連する差別発言や、大村知事へのリコール、署名偽造事件などについて触れ、「説明責任を果たしていないし、無責任極まりない」と批判しました。