お盆控え「お花市」 善光寺は盆踊り準備
長野市の善光寺表参道で盆の入りを控えた12日、恒例の「お花市」がありました。墓参りなどに用いる花を農家などが用意して露店に並べ、夕涼みがてらの家族連れなどが買い求めていました。お花市に続いて善光寺は14日から境内で盆踊りを催すなど、仏都・長野市は祖先を迎える行事が続きます。 お花市は古くから開かれており、例年表参道(中央通り)を歩行者専用として多くの露店が軒を連ねます。この日も農家や業者が盆花を販売。善光寺の本堂前では盆花を配布しました。
盆花のほか焼きトウモロコシや野菜、果物などの店も加わり、市内の店頭ではあまり見かけないマクワウリや小玉スイカなど栽培農家自慢の収穫物も。さらに子ども花火大会や太鼓の演奏、フリーマーケットやワゴンセールなど多彩なイベントを楽しむ市民らでにぎわいました。 善光寺は14日から2日間、境内にやぐらを組んで盆踊りを催します。善光寺によると境内の盆踊りは昭和初期ごろまで行われていました。国宝善光寺本堂の再建から満300年の2007(平成19)年に盆踊りを中心にした「善光寺お盆縁日」として復活。ハスの花の冠を着けた稚児たちがやぐらを囲む「精霊会(しょうりょうえ)」も行われます。
---------------------------------- ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者・編集者、長野市民新聞編集者からライター。この間地元TVでニュース解説