【コラム連載中】元テレ東アナウンサー・池谷実悠が中国で出会った「夫も焦るほどのライバル」!?
特殊能力を持つお友達
今回は私の大好きな友達について書きたいと思います。 初めて大学でできた中国人の女友達「りょうちゃん」。 【画像】かわいすぎる…池谷実悠「夫が撮ってくれたお気に入りの一枚」 私と同じく「日中翻訳」が専攻で、いつもニコニコしています。滲み出ているいい人オーラに惹かれて、この子と仲良くなりたい! と最初から狙っていました。 私は人を見る目には昔から自信があり、変わり者の私と仲良くしてくれそうな相手を見つけるのにはかなり自信があるのですが、今回もやはり私の目に狂いはありませんでした。 私が「一緒に勉強しない?」とナンパしたのがきっかけで、あれよあれよという間に仲良しになりましたが、このりょうちゃんは私が思ってもみなかった特殊な才能の持ち主でした。 その才能こそ、「スパダリ力」。 「おもてなし力」というのは妥当かもしれませんが、もはやその域を超えているのでここでは「スパダリ力」と表現させていただこう。 「スパダリ」とは「スーパーダーリン」の略で、イケメンで背が高くて経済力もあって、優しくて包容力もあって……とにかく結婚相手として完璧な男性のことを指します。最近、中国人男性が優しい! とSNSでバズっているのを見かけるようになったけれど、実はそれ以上に中国人女性のスパダリ力はものすごく高いと、私は身をもって感じているのです。 私がアナウンサーをしていたころは夜の仕事が多く、深夜2時ごろに寝ることが多かったので、朝早く起きて朝ごはんを食べるということはここ数年、無かったのですが……なんと今の学校は朝の8時から授業があります。7時には起きて、支度をして学校に行きます。ただ体は起きても、胃袋だけはどうしても寝たままなので、朝ごはんは食べないんです。 それを知っているりょうちゃんは、私に果物や包子(肉まん)を持ってきてくれます。 「また朝ごはん食べてないんでしょ? お腹が空いたら食べてね?」 授業のときだけではありません。「スーパーに美味しいパイナップルがあったから」「友達と美味しいお菓子屋さんに行ってきたから」などと言って、美味しいものを私の寮まで届けにきてくれたりもします。私に気を使わせないように、いつもこっそり買ってきてくれて、「今寮の近くにいるのだけれど、時間はありますか?」と声をかけてくれます。 ◆二人でデートに行く時は…… 私が「美味しそうだなあ」と呟いたものを覚えていて、買ってきてくれたりします。彼女が持っているカピバラのぬいぐるみを「かわいいね!」と言ったら、プレゼントしてくれました。ねだっているつもりはないので、最近は迂闊に何かを褒めることを我慢しています(笑)。 学生気分で短めのスカートを履いて学校に行ったことがありました。椅子に座るとスカートの裾が上がってきてしまい、“少し寒いな”と思っていたら、りょうちゃんが何も言わずに私の足にふわっとコートをかけてくれました。 りょうちゃんと“デート”をするときは、いつも完璧なプランを考えてくれて、当日の私の飲み物を事前に用意してくれます……。 美女を熱心に口説く男性みたいだけど、これがりょうちゃんの女友達の扱い方です。キュンキュンが止まりません。 何かお返ししたい!! と、りょうちゃんを中国人学生寮まで送り届けたことがあったのですが、そのときでさえ、「みゆちゃんが寮に帰るまで寒いから私のコートを着ていって」と……そんな毎日です。 負けじと、日本からのお土産をたっくさん持っていったり、りょうちゃんが好きそうなキャラのグッズを買っていったり、手料理をふるまったりするのですが、どうにも敵いません。りょうちゃんのスパダリ力に感服する他ないのです。 ◆夫も焦るほどの“スパダリ”力 ちなみに、私の夫も日本では友人にかなり驚かれるスパダリでした。 仕事の送り迎えはもちろん、一緒に遊んだ私の友達までお家に送り届けてくれます。車のドアは必ず開けてくれるし、掃除や洗濯もしてくれる。結婚後の今も全く変わらず優しくしてくれています。 そんな夫は「ライバルが現れた」と、りょうちゃんに危機感を感じているようです(笑)。 夫は日本と中国のハーフです。とってもとってもありがたい夫なのですが、中国でりょうちゃんという最強のスパダリに出会ってからは、彼の優しさにはもちろん感謝していますが、中国人のスパダリ力の高さをひしひしと感じるようになりました。 もちろん中国にも日本にもいろいろな考え方がありますし、いろいろな愛し方がありますので、中国人だからみんなこうだ、日本人だからこうだというように主語を大きくして語るつもりはありません。あくまでも、私の生活範囲の中で出会った、かけがえのない友人たちは、不思議なことに、皆、常にどこかにスパダリ力を秘めているのです。 私も中国にいる間にスパダリ力を高めて、みんなにお返しできるようになりたいです。そして、りょうちゃんには絶対日本に来てもらって、最高のおもてなしをしたいと、今から張り切っています。 有料版『FRIDAY GOLD』では、【“女子大学院生”池谷実悠の「ふつうじゃな~い留学記」】第1回「池谷実悠、中国に行ってきます!」、第2回「受験より大変だった奨学金申請、でもその甲斐があった」を掲載している。 文・写真:池谷実悠
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