債券は下落か、強い雇用統計受け米金利が大幅上昇-日銀会合に警戒も
(ブルームバーグ): 10日の債券相場は下落が予想されている。雇用統計が予想を上回る強い内容となり、米国の長期金利が大幅に上昇した流れを引き継ぐ。日本銀行の金融政策決定会合を13、14日に控え、国債買い入れ減額や追加利上げ示唆への警戒感も引き続き相場の重しになる見込みだ。
岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは「円債先物の夜間取引が30銭以上も売られており、10年債利回りの1%割れを積極的に買う人はいないだろう」と指摘。今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀会合が開かれるため、「相場は安く始まった後、もみ合い」と予想した。
日銀の国債買い入れ減額については、月間5兆円程度まで減らしていくことをある程度具体化できたとしても、「今回の段階で将来的なさらなる減額まで議論されることにはならないだろう」と鈴木氏はみている。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.99~1.02%(7日は0.97%で終了)、先物中心限月6月物は143円50銭~143円80銭(同143円98銭)。
先物夜間取引で6月物は7日の日中取引終値比33銭安の143円65銭で終えた。
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Saburo Funabiki