RB残留決定の角田裕毅、F1参戦4年目での“驚異的な”成長にチーム首脳陣も称賛「レースごとに我々を驚かせる」
RBは角田裕毅とオプション契約を行使したと発表。角田は2025年も、現在の所属チームであるRBからF1に参戦することとなった。 【動画】角田裕毅、2025年RB残留決定に喜びのコメント F1参戦4年目を迎えた角田は今季、開幕から予選・決勝を通して一貫した速さを見せつけており、チーム代表のローレン・メキーズも「レースごとに我々を驚かせ続けている」と発表に際して語った。 角田は第9戦カナダGPまでに、チームメイトのダニエル・リカルドを14ポイント上回る計19ポイントを獲得し、ドライバーズランキングでは上位5チームに食い込む10番手につけている。 「(チームがファクトリーを置くイタリアの)ファエンツァに戻る前から、私はユウキのF1での成長を興味深く見守ってきた」 今季からチーム代表に就任したメキーズは、角田の残留決定発表に際してそう語った。 「今シーズンの彼のステップアップは驚異的で、レースごとに我々を驚かせ続けている。天性のスピードに、より成熟したアプローチが加わり、このコンビネーションが彼を非常に速く安定し、かつ素晴らしいチームプレイヤーたらしめているというのは疑いようもない」 「我々は今後も、彼が何を求めているのかをよりよく理解しようとし続ける。その逆も然り。ドライバーのユウキ、ビザ・キャッシュアップRBというチームとして、我々は共に成長していく」 「我々は同じ野望を抱いていて、共に旅を続ける良い理由がいくつかある。彼にはまだまだ伸びしろがある!」 そう語ったメキーズ代表に対して、角田も「僕らは今シーズン、既に明らかな進歩を遂げており、それが常にベストを尽くそうというモチベーションに繋がっています。VCARBで今後もそうしていくつもりです」とコメント。ドライバー、そしてチームとして相乗効果が生まれているということが読み取れる。 またチームでCEOを務めるピーター・バイエルは、その愛されるキャラクターから角田が世界中のファンから絶大な人気を得ていると語った。 「ユウキはレッドブルとホンダのジュニアドライバープログラムの卒業生で、彼が現在のレベルに到達することができたのは、全関係者の良い仕事のおかげだ」とバイエルCEOは言う。 「『勝っているチームはいじるな』という言葉があるように、ユウキが我々の将来の一員であることを確定できたことを嬉しく思う」 「彼の魅力的な性格は、世界中のファンから絶大な人気を得ており、サーキット内外で貴重な戦力となっている。彼が我々と共にいることにワクワクしている」 なおオプション契約を行使したことにより、今回発表された角田の起用延長は2025年の1年のみ。新レギュレーションが導入される2026年以降に関しては未確定という状況だ。今後もレッドブル系チームにとどまるのか、それともホンダがワークスパワーユニットを供給するアストンマーティンなど他チームへの移籍を目指すのか……2025年以降も角田の去就から目が離せない。
motorsport.com 日本版