忙しいからタイパ重視、Z世代の6割が映画を倍速視聴
最近の若い人たちは、タイパを重視していると言われている。時間を無駄にしたくない考え方だ。そのためなのか、歩きながらでも常にスマホを片手に画面に向かって戦っている印象だ。そんなZ世代を対象にして、動画配信サービスの利用実態をエンタメ系情報メディアのVOD STREAMが調査し、結果を公開している。 それによると、動画配信サービスの利用頻度を問うたところ、46.3%の人が「毎日」利用と回答。「週3~4回」が23.1%、「週2回」が13.3%と続いている 動画配信サービスの視聴方法は、「スマートフォン」が48.8%でダントツ。続いて「テレビ」が23.4%、「スマートテレビ」が10.8%と続いている。このあたりも、大画面で楽しむというより、いつでもどこでも見られることを重視しているようだ。 ただ、視聴する場所はとの問いには、「自宅」が73.1%と「通勤・通学中」の11.3%、「職場・学校」の10.7%に大差を付けている。さらに自宅で視聴する方法はとの問に「スマートフォン」が46.0%ということから、テレビ自体がなかったり、1人で楽しむ傾向が高く、いつでも続きが見られるメリットもあるからスマートフォンが多いのではと推察される。 続いて、動画配信サービスで映画を見るときに倍速再生するかとの問いに、「する」が55.8%も占めた。その頻度に関しても、「ほとんど」が32.0%となっており、「毎回」の20.1%含めると、半数以上がほとんど倍速で見ていることになる。 その理由としては、「時間を節約したいから」かせ36.0%でトップ。「ストーリーを早く知りたいから」が22.6%、「気軽により多くの作品を観たいから」が14.0%と続いている。友人と話を合わせるためにも、どんな話なのか把握しておきたいなど、俳優の演技や演出・情景は二の次で、とにかくストーリーだけ知りたいという思いが強いのかもしれない。 読書にも速読という方法があるが、より多くの作品に触れたいという人は、タイパ重視で倍速視聴しても満足感は得られるのだろう。筆者は、映画とかだと隅々まで見たいタイプなので、倍速で見ることはないし、何度も見直すことが多い。現代社会はやることが多くて時間に追われており、タイパ思考になるのもわかるが、たまには立ち止まり腰を据えて取り組むことも必要なのでは。 出典:VOD STREAM「動画配信サービスの利用実態」より
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