横浜FMが準決勝敗退ショックを跳ね返すのか? 浦和が終盤に向けて連勝を飾るのか?
前節、連敗を4で止めた両軍の対決である。ともに勝点は42。12勝6分15敗の13位横浜F・マリノスが11勝9分13敗の12位浦和レッズを迎え撃つ。残念ながら、J1残留争いは無関係とは言えない星取状況にある。 【PHOTO】サミュエル・グスタフソン(浦和レッズ) 『明治安田J1リーグ』で連敗を止めた横浜FMだが、苦しい戦いが続く。3-7の大敗発進となった『AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25』だが、10月2日のMD2・蔚山戦では4-0。ここで乗るかと思われたが、3日後の『明治安田J1』第33節・柏レイソル戦では序盤の失点が響いて0-1。10月9日・13日『JリーグYBCルヴァンカップ』プライムラウンド準決勝では1-3、2-1で名古屋グランパスに屈した。10月18日『明治安田J1』第34節・アルビレックス新潟戦ではスコアレスドロー、10月22日『ACLE』MD3・山東泰山戦は序盤に先制点を許しながら、後半早々にCFアンデルソン・ロペスが同点弾をマーク。そして87分右WGヤン・マテウスが待望の逆転弾を決めるが、試合終了間際に2-2に追い付かれた。 極め付けは10月27日『天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会』準決勝・ガンバ大阪戦である。26分にトップ下に入った山田康太に恩返しのゴラッソを決められたが、A・ロペスとY・マテウスのホットラインから同点に追い付くと、延長戦がちらついてた88分にはA・ロペスがDFを背負いながらシュートに持ち込むと、右SB松原健が詰めて2-1。決勝のチケットを手にしたと思った矢先、90+3分前線に残っていたCB中谷進之介に豪快なヘディングシュートを決められて同点……。PK戦が頭によぎった120+5分にはカウンターから独力で前進した坂本一彩に劇的逆転ゴールを献上。120分にわたる死闘は横浜FMにとってショッキングな幕切れとなった。 一方、浦和は『明治安田J1』一本に集中できる環境ながら、9月21日・第31節・FC東京戦0-2、9月28日・第32節・ヴィッセル神戸戦0-1、10月5日・第33節・セレッソ大阪戦0-1、10月19日・第34節・東京ヴェルディ戦1-2と得点力不足に苦しんで4連敗。10月23日・第25節・柏レイソル戦はMFサミュエル・グスタフソンが先発に戻り、ビルドアップに一役買うも、ゴールには届かず。スコアレスドロー濃厚と思われた後半アディショナルタイムにPKを獲得し、途中出場のチアゴ・サンタナが決め切り勝点3を手繰り寄せたのだ。 リーグ戦の通算対戦成績は横浜FMの35勝9分23敗の勝ち越し。直近10試合の成績でも5勝3分2敗と圧倒するが、GWの第12節では浦和が完勝を収めた。5日後の『ACL』決勝を睨み、大幅にメンバーを入れ替えた横浜FMは開始11分に右IH天野純が負傷交代。厳しい展開の横浜FMを尻目に浦和はボールを保持してチャンスを作った。42分左WG中島翔哉のスルーパスを右IH伊藤敦樹が仕留めると、前半終了間際にも決定機を連発。前半の内に2点目はならなかったものの、66分に伊藤が狙い澄ましたミドルシュートをズバリ。横浜FMは86分に右SB加藤聖が1点を返すのがやっとだった。 果たして、横浜FMが10月に入って8試合目の強行軍と『ルヴァンカップ』と『天皇杯』の準決勝敗退のショックを跳ね返すことができるのか、それとも浦和が終盤戦へ向けて連勝をマークするのか。『明治安田J1』第35節・横浜FM×浦和は10月30日(水)・日産スタジアムにてキックオフ。当日は“食欲の秋”を満喫できるマリノススタグルとこどもたちに人気のふわふわ遊具がズラリ。チケットはチケットF・マリノス(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。