ノルウェーのメッテ=マリット王太子妃の息子、女性に暴力を振るって逮捕される
ノルウェーのメッテ=マリット王太子妃の息子マリウス・ボルグ・ホイビーが逮捕されていたことが明らかになった。地元の新聞「Se og Hør」が報じている。 【写真】ノルウェーの未来のクイーン、イングリッド・アレクサンドラ王女の成長アルバム
報道によると事件が起きたのは現地時間8月4日(日)。マリウス(写真左)が20代の女性を「心理的及び身体的」に攻撃したという。女性は脳震とうを起こし、病院で治療を受けた。女性とマリウスの関係はまだ判明していない。マリウスは逮捕され30時間拘束された後、釈放された。警察はマリウスの名前は出していないが事件について、ある人物を「暴行容疑で逮捕、起訴し、その後釈放した」ことを認めている。
マリウス(写真一番右)はメッテ=マリット王太子妃がホーコン王太子と結婚する前にもうけた子どもで現在27歳。王太子妃は1996年、当時交際していた男性との間にマリウスを妊娠したが男性は彼女が妊娠したことを知ると逃げてしまった。男性は薬物の取引などで服役した過去のある人物だったという。その頃は王太子妃も薬物に手を出すなど荒れた生活をしていたが、マリウスを出産したのをきっかけに麻薬をやめ、シングルマザーとして子育てしながらオスロ大学へ進学する。王太子はマリウスが2歳のときにホーコン王太子と出会い交際をスタート、2年後に結婚する。
マリウスはホーコン王太子の実子ではないため王位継承権はなく、敬称も持っていない。しかしロイヤルファミリーの1人であり、家族の行事には参加している。2022年にはホーコン王太子とメッテ=マリット王太子妃の長女で、マリウスにとっては義理の妹に当たるイングリッド・アレクサンドラ王女の誕生日パーティーにも出席していた。
マリウスは2018年にモデルのジュリアン・スネッケスタとのキスシーンをインスタグラムに投稿、マスコミを賑わせている。王太子妃にとってマリウスに対するマスコミの関心の高さは前々から悩みの種。たびたびマリウスが公人でないことを強調、彼に関する報道を自粛するようマスコミに求めていた。王室のホームページを通じて「マリウスは私たち家族にとって特別重要な存在であり、これからもそうあり続けるだろう。同時に彼は妹弟のように公的な任務を負うことはない。彼は公的な役割を持つべきではないし、公人でもない」と説明している。
王室はマリウスの逮捕についてコメントを発表していない。王太子妃は8月6日(火)にパリ五輪を王太子とともに観戦する予定だったが姿を見せなかった。王太子だけが出席、モナコ公国のアルベール2世太公と試合中に歓談する様子が目撃されている。フランスの新聞 「Point De Vue」によると王太子妃のパリ訪問の予定はキャンセルされたわけではなく、これから訪れる予定であるという。