【高校ラグビー】ライバル対決を制した報徳学園(兵庫)、天理(奈良) 2冠を狙う桐蔭学園(神奈川)は盤石の戦いぶり 花園目指し地区大会決勝で強豪同士が激突!
【神奈川県】実力校同士の対決 前に出る力強さを見せて圧倒する桐蔭学園
同じ19日(日)に行われた神奈川県大会決勝は、春の選抜大会との全国大会2冠を狙う桐蔭学園と去年の県大会を制した東海大相模、実力校同士の5年連続の対決となりました。1年前に敗れてからこの試合をターゲットにチーム力を強化してきたという桐蔭学園。序盤から、この1年をかけて積み上げてきたラグビーを選手たちが確実に遂行していきます。開始2分、FB吉田晃己選手のPGで先制すると、強いあたりでプレッシャーをかけてくる東海大相模に対して、しっかりと体をあてて対応。ブレイクダウン(ボールの争奪戦)攻防、ボールを失った後の素早い反応で、相手を上回り攻撃を継続していきます。そして15分、その吉田選手が鮮やかな個人技を見せて東海大相模のディフェンスを切り裂くと、ゴールポストに直撃しながらも気迫のトライ。SO萩井耀司選手がゴールも決めて、10対0とリードを広げます。藤原秀之監督が「このトライでチームに勢いがついた」と話した桐蔭学園。ここから前に出る力強さを見せて、東海大相模を圧倒していきます。直後の16分、FW陣の素早い集散でボールを押し込んで東海大相模FW陣のディフェンスを遅らせると、最後はCTB白井瑛人選手が自らディフェンスの裏へけりこんだボールをインゴールで抑えてトライ。その後も確実に得点を加えて、前半で30対0と大きくリードを奪います。 それでも桐蔭学園は攻撃の手を緩めません。後半に入ってもキックが狙える位置でペナルティーを獲得すると、手堅くPGを選択し、確実に得点差を広げていきます。最後まで、体を当てて前に出る、セットプレーでプレッシャーをかける、ブレイクダウンで素早く反応し続ける、といったこの1年積み上げてきたラグビーを遂行し続けた桐蔭学園が、7つのトライを奪って59対0の完勝。神奈川の王座を取り戻し、2年ぶり21回目の花園への切符を手にしました。
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