マー君、前後W開幕投手指名で野茂に並んだ!
ヤンキースの田中将大投手は、5勝3敗、防御率3.63で前半戦を折り返し、オールスター期間を挟んで17日(日本時間18日)に本拠地で行われるマリナーズとの後半戦開幕戦で先発することが決まった。前半戦最終日となった12日にジラルディ監督が発表した。 「5人の先発に万遍なく休みを与えるようにした。ロドリゲスはブランクにもかかわらず大活躍だし、田中も再び健康体になった。我々はいい位置にいる。後半戦もチームが安定して結果を出せるかが鍵になるだろう」 日本人メジャーリーガーでシーズンの開幕投手と後半戦の開幕投手を任せられるのは、2003年の野茂英雄(ドジャース)以来、2度目となる。 右肘靭帯部分損傷の爆弾を抱えながらも、9日のアスレチックス戦では今季最長の7回2/3で今季初の3桁となる114球を投げ、力強く前半戦を締めくくった田中。登板後は「自分自身の状態が上がっている実感が持てる登板だった。なかなか100球を超えることはなかったが、それを超えて投げられたことで、1つステップを踏めた」と確かな手応えを明かしている。 前半戦に続き、後半戦も開幕投手を任せられて「しっかり準備をして試合に臨みたいと思います。チームも首位で折り返すことができたので、後半戦も良いスタートが切れるように投げたいです」とコメント。前半戦最終戦となった12日は丁寧にキャッチボールや遠投など調整を続け、球宴休みに入った。 さて、このポジティブな兆しについて、首脳陣はどう思っているのか。前半戦最終登板の好投によって、今後の起用法に変化はあるのだろうか。後半戦は、ヤンキースが慎重になっていた「中4日登板」&「3桁の球数」がいよいよ“解禁”となるのだろうか。その点についてロスチャイルド投手コーチに聞いてみた。 「114球を投げたことは心強いが、だからといって、即、今後は100球以上OKということではない。前回は球宴期間を挟む日程上の事情もあった。当然、状況次第で100球以上投げることがあるかもしれない。でも、基本的には球数を極力少なくするのが理想だし、今後も彼をモニターし、球数に関して目配りを続けていく。中4日登板に関しても、現時点でそれを推し進めるつもりはない。他の投手も同じだが、登板後の状態を常にチェックすることが大事。今のところ、中5日で結果を出しているし、あえて無理をさせる必要はない」