目撃者「どんなに泳いでも戻ってこれないので、人の力では」桂浜で若者流されヘリで救助【高知】
高知市の桂浜では三連休目前の9月20日、観光客で賑わう中、時ならぬ救出劇が繰り広げられ一時騒然となりました。さんさんテレビは目撃者にインタビュー。 波にさらわれた観光客がヘリコプターで救出されました。20日・金曜日午後3時40分頃、高知市桂浜での出来事でした。 水難救助の現場を目撃したすぐ目の前の桂浜水族館職員・森香央理さんは当時の様子をこう振り返ります。 桂浜水族館・森香央理さん: 「台風が発生しておりまして、その影響もあってか波が強いなというのは感じてました。観光客の方からスタッフの方に人が溺れているという連絡を受けまして、すぐに緊急連絡をして私たちは現場に駆けつけたという状況です。行った時には波打ち際から100メートルぐらいは向こうに流されていましたね。私たちが駆け付けても何もすることができない状態だったので、救急の方に完全に託してですね」 広島から遊びに来ていたという若者5人のうち4人が波打ち際で足を取られ流されました。3人は自力で浜に戻りましたが1人は沖に流されてしまいます。 桂浜水族館・森香央理さん: 「(友人のひとりは)ガタガタ震えて涙も止まらない状態だったので、バスタオル持っていってかけてあげて、大丈夫、大丈夫って言ったんですけど」 月の名所として知られる県内屈指の観光地桂浜ですが、2011年8月には幼児が波にさらわれ死亡する事故が立て続けに起こりました。海底が急激に深くなる地形で波の変化が激しく遊泳は禁止されています。 桂浜水族館・森香央理さん: 「どんなに泳いでも戻ってこれないので、人の力では。ちょっと泳ぎに自信があるっていうてもっていう感じですね」 20日に救助された男性は高知市内の病院に搬送されました。命に別状はありませんでした。 桂浜水族館・森香央理さん: 「高知に来て桂浜で遊んだっていう思い出が、いやなものにならないようになっていうのはすごく思いますね」 消防や桂浜水族館は桂浜では波打ち際に近づかないよう改めて呼びかけています。
高知さんさんテレビ