オリックス次期監督、岸田護投手コーチ最有力　早期決定の可能性も

オリックスの次期監督として岸田護投手コーチ（43）が最有力候補であることが8日、分かった。レギュラーシーズン最終戦となった6日の楽天戦（楽天モバイルパーク）後に中嶋聡監督（55）が今季限りで退団することを表明。球団は後任人事を迅速に行い、新体制を作り上げていく。 オリックス一筋の新指揮官誕生が現実味を帯びてきた。岸田投手コーチが次期監督の最有力候補であることが判明。中嶋監督が6日に辞任を表明したことを受け、球団は迅速な後任人事を進めている。 岸田コーチは履正社高、東北福祉大、NTT西日本をへて2006年に大学生・社会人ドラフト3巡目で入団。現役時代は主に救援として活躍し、通算で433試合に登板した。19年に引退し、翌20年からは投手コーチを務める。今季は6月にファーム担当から1軍にローテーションされ、故障者が続出していたブルペンの立て直しにも尽力した。 この日、取材に応じた球団関係者は後任については明言を避けながらも「ここ数日は忙しくなるかもしれない。（発表は）決まり次第という感じ」と早期決定の可能性もにおわせた。 球団で投手出身の監督誕生となれば、1979―80年の梶本隆夫以来。リーグ3連覇から5位へ転落したチームの復権へ、新体制の発足が着々と近づいている。 ■岸田　護（きしだ・まもる） 1981（昭和56）年5月10日生まれ、43歳。大阪府出身。履正社高、東北福祉大、NTT西日本をへて06年大学生・社会人ドラフト3巡目でオリックスに入団。10年の途中から中継ぎに転向し、11年には自己最多の68試合に登板した。通算433試合、44勝30敗、63セーブ、63ホールド、防御率2・99。19年に引退し、20年から投手コーチ。180センチ、80キロ。右投げ右打ち。