32年ぶり「フジ復帰」のコロッケ 「ものまね四天王」ブームとそれぞれの現在地
ものまね番組の現在
清水は09年12月から箱根湯本にある温泉旅館と契約を結び、1年間住み込みでほぼ毎日ものまねショーを行っていたこともあった。13年には79年に結婚した妻との“卒婚”を宣言。同年12月28日放送の「最強トーナメント2013 ものまね王座大決定戦 新王者誕生スペシャル!!」をもって、「ものまね王座決定戦」および「爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル」を卒業した。9月にフジの「ぽかぽか」に出演した際、四天王時代の最高年収が4億超だったことを明かしている。三男でタレントだった清水良太郎(36)を自身の後継者に見据えていたが、良太郎は薬物事件(17年10月)や妻に対する傷害容疑で逮捕されている(21年4月)。 栗田は持ちネタにしていた名作アニメ「ルパン三世」が知られていたが、95年にアニメ版の声優を勤めていた山田康雄さんが逝去。2代目ルパンとしてすっかり定着した。ものまねも続ける一方、ナレーターの仕事なども続けている。ビジーフォーは92年にグッチが「グッチ裕三とグッチーズ」を、モトを始めその他のメンバーは新メンバーを加えた「モト冬樹とナンナラーズ」を結成し分裂した。以前から2人の不仲説がささやかれていただけに、分裂は自然の流れだったようだが、11年12月31日放送のフジ系「爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル」にて久々に復活している。 「現在もスペシャルでものまね番組はあります。その大半はいかに似ているか、出場者の歌唱力をガチで競う内容になっています。かつての四天王のような“笑わせる”“面白い”要素はありません。メイクや仮装でビジュアルに特徴は出すものの、全盛期のコロッケさんや清水さんのように冒険するものまね芸人はもはや少数派です。コロッケさんもフジに“復帰”しただけに、今だからこそブームを巻き起こした“職人芸”を、視聴者やほかのものまね芸人に見せ付けるべきでは」(放送担当記者)
デイリー新潮編集部
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