"ヨット単独無寄港無補給世界一周"国内最年少記録!木村啓嗣さんの偉大なる231日間の挑戦
愛艇=ミランダ号はまるで海のキャンピングカーだ
◆ミランダ号 木村さんと世界一周したミランダ号。デンマーク製のヨットで、通常は12名が乗船できる。 ・ソーラーパネルで発電 デッキには、ソーラーパネルのほか衛星インターネットシステム用のアンテナも搭載。 ・特製キャノピー コクピットを覆うように、ドジャーというFRP製の屋根をあつらえた。 キャンピングカーのようにコンパクトで機能的に設計された船内。 ・海水を濾過して水も出るコンパクトなキッチン 逆浸透膜浄水器で海水を淡水にし、使用できるシンク。ほかにガス台(CB缶仕様)、冷蔵庫も完備。 ・睡眠は揺れと振動音との闘い ベッドスペースは広々。厚さ約15㎝のマットが体を守る。波が穏やかなときは、この体勢で寝ていた。 ・あらゆる情報を収集して安全な航行を 「他船の位置を確認するGPSや、無線通信機器のほか、衛星回線経由でネットも観てました」
航海中の食事と役立ったアウトドアギア
レトルト食品を温めるために使ったモーリアンヒートパック。少量の水で発熱できる。 パックライスとレトルトのおかずやカレーを食べるのが定番。地鶏はここ一番で食べる贅沢品。余裕があればパスタを茹でることも。 ちょっとした修理や、ネジの増し締めなどの作業には、レザーマンのマルチツールが活躍。 キャプテンスタッグのマットは、コクピットがあるデッキの上で仮眠するときの必需品。 ジェットボイルは、船が揺れても、倒れたり、湯がこぼれないよう、吊るす台座を特注。 「暇つぶし用に持っていきましたが、暇がなくて使えませんでした」というウクレレ。 ※構成/山本修二 撮影/安田健示 (BE-PAL 2024年10月号より)
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