クジラ処理費問題、大阪市が外部監察専門委員のチームに調査を委託
昨年1月に大阪湾で死んだクジラの処理費用が見積額の2倍以上に膨らんだ問題で、大阪市は外部監察専門委員のチームに調査を委託した。13日、横山英幸市長が記者団に明らかにした。委託は12日付。 【写真】クレーンでバージ船に引き揚げられるマッコウクジラ「淀ちゃん」の死骸 市はクジラの処理を、市内の海運会社に随意契約で業務委託。昨年3月初めの市の試算で約3774万円だった処理費は、業者側の増額要求で8019万円となった。 クジラの処理をめぐっては、市契約管財局が7日、契約金額の妥当性や積算根拠について「疑義が残る」などとする調査報告書を公表。契約の経緯を調べた市監査委員も4月、第三者機関による調査を行うよう横山氏に勧告していた。 チームは弁護士8人で構成。これまでに指摘を受けた点や、処理を担当した大阪港湾局のガバナンス(組織統治)、海運業界と担当部局の関係性などについて確認と調査を行う方針。 横山氏は「疑義が残る点について、徹底した事案の解明に努めていただきたい」と述べた。