４回、生還した松本（左）を迎える日本ハム・新庄監督

　日本ハムは30日の阪神戦（甲子園）に6―0で圧勝。敵地2連勝で貯金を今シーズン最多の「9」とした。 　先発の山崎福也投手（31）の投打にわたる活躍が光った。「6番・投手」でスタメンに名を連ね、4回無死一、三塁の第2打席では相手先発・西から鮮やかな先制中前適時打。マウンドでも7回102球を投げ、3安打無失点でリーグトップに躍り出る6勝目を飾った。 　試合後の新庄剛志監督（52）は采配が次々に的中したとあって終始ノリノリモード。まず開口一番に「福也君、投げて打ってアプリシエイティッド（感謝）」となぜか英語を交え、満面の笑みを浮かべると「いや～良かった、（山崎が）6番で。打順を5（番）か6（番）で迷ったけど6の方が（他の）みんなが調子いいから（山崎に）打点つけてくれそうな感じがしたから。采配が当たる？　いや、ほんとちょっとビックリで。何だろうね。もう、もういい。当たらんで（笑い）」。 　このところ神がかっている自身の采配に笑いが止まらない様子だった。 　また、この日試合前のメンバー交換時には阪神・岡田監督から前日の「阪神ユニ着用パフォーマンス」について指摘されたという。「岡田監督が『お前、あんなパフォーマンスせんでも勝てるチームや』って言ってくださって。だから『ありがとうございます。（交流戦で）セ・リーグをコテンパンにやっつけておきますね』って言ったら（岡田監督が）『それ、ほんま頼むで』って（笑い）」（新庄監督） 　28日の試合が雨天順延になったことで、来月中にもう1試合甲子園で阪神戦が組まれることになる。だが新庄監督は、その試合にパフォーマンスを封印して臨む決意を固めている。 「パフォーマンスはしませんよ。前振りですけど。いい試合がしたいですから。まあでも、いつも財布には（パフォーマンスの罰金に備え）77万円は入れていますけどね」 　好調のチーム状況もあり、最後まで指揮官は周囲の爆笑を誘っていた。