中村萬壽・時蔵 8歳の梅枝の芝居に「上出来」 親子三代での襲名・初舞台への思い
■市來アナの取材後記 親子三代で守っていく萬屋の大名跡
“見得はたっぷりするのが難しいけれど、孫は間をためてたっぷりとできる”と、梅枝さんに太鼓判を押していた萬壽さん。インタビュー中、息子・時蔵さんと孫・梅枝さんが話す姿を、ほほえみながら見守る姿は、43年間、萬屋の大名跡を守ってきたからこその貫禄を感じました。 また公演後にインタビューを受けてくださった3人。梅枝さんから耳打ちで、質問の回答方法などを聞かれた時蔵さんには、父親としての優しさと、“時蔵”を受け継いだ務めを垣間見ることができた気がしました。 祖父と父の姿を追いながら、歌舞伎俳優としての一歩を踏み出した梅枝さん。次回、後編は、梅枝さんのさらなる素顔に迫りつつ、歌舞伎座に続いて7月の大阪松竹座での興行について伺います。 【市來玲奈の歌舞伎・花笑み】 「花笑み」は、花が咲く、蕾(つぼみ)がほころぶこと。また、花が咲いたような笑顔や微笑みを表す言葉です。歌舞伎の華やかな魅力にとりつかれた市來玲奈アナウンサーが、役者のインタビューや舞台裏の取材で迫るWEBオリジナル企画です。