トークイベント・ボイメン仕掛け人語る「名古屋の未来」
ボイメンは海外進出を視野、まずはアジア進出へ
「リニアが開通すると東京にもっていかれるなどと懸念する人もいるが、そうではなく、東京や大阪から名古屋へ人を集めることを考えよう。器である建物を造るのではなく、中身となるコンテンツの提供が重要だ」と、今後の名古屋のあり方について言及。同イベントのゲストが必ず行う“公約”には、「名古屋のエンターテインメントを世界にとどろかせる」という目標を掲げた。 ボイメンは海外進出を視野に入れており、まずはアジアへの進出を準備中であること。海外から名古屋へ足を運ぶ目的となるエンターテインメントを作りたいといった展望も語った。これに対して、家康は谷口氏に「エンタメ奉行」なる肩書きを授け、エンタメという分野から、今後も名古屋の発展に貢献してほしいと期待を寄せ、イベントは大盛況のうちに終了した。 メディアへの露出が絶えないボイメンだが、その仕掛け人である谷口氏の言葉を聞ける機会はそうあるものではない。将軍談義では、名古屋のキーパーソンである人物の思いを直接聞くことができるのが魅力。イベント中には“体を動かすと本音が出る”として、踊りのコーナーが設けられていたり、参加者には抽選でゲストからのおみやげが当たる、入場料にはテレビ塔の展望料が含まれているため、イベント終了後は展望台で夜景を楽しめるなど、座って話を聞くだけのトークイベントとは一線を画す趣向が散りばめられている。 また、各界から訪れるゲストの考えを巧みに引き出しながら、観客を飽きさせず楽しませるという、武将隊きっての博識である家康の話術も秀逸。会場を後にする観客からは、満足げな表情が見て取れた。
内容を自分のものとして持ち帰ってほしい
主催者である三晃社の青木孝嗣さんは「今回はボイメンファンなのか若い女性がこれまでより多く、立ち見で40名も来て頂けた。観客のみなさんも、名古屋の街づくりに関わる一人。今日の内容を自分のものとして持ち帰ってほしい」と話す。 ボイメンファンで、初めて参加したという高校生の2人組は「サプライズゲストがあってうれしかった。知らなかったことが聞けた」と興奮さめやらぬ様子でコメント。武将隊のファンで今回が2回目の参加という30代の女性は「まさに聞きたかった話が聞けた。名古屋をエンタメ不在の地ではなく、これからの可能性がある街としてとらえる谷口氏の見方に驚いた。非常に説得力のある話だった」とうれしそうに感想を語ってくれた。 イベントの最後には、次回のゲストとして、「世界の山ちゃん」を手掛ける株式会社エスワイフード会長の山本重雄氏が発表された。名古屋から全国へ世界へと展開する、名古屋めし有名店の代表が、名古屋について何を語るのか。こちらも目が離せない内容となりそうだ。 (編集プロダクション エディマート)