夏のウーバーイーツ配達で必ず直面する「サラダ問題」【チャリンコ爆走配達日誌】
この祈りが強くなるのがダブル、トリプルの配達の時。こちらも以前「ウーバーイーツ配達員がBAD評価をつけられる最大の要因? 恐怖の3件同時配達」で触れたのですが、ウーバーでは最大3件の商品を同時に配達することがあります。冒頭で触れたとおり、サラダの配達が増えるこの季節は、サラダ専門店から複数件の同時配達の依頼が結構届きます。店から渡されるのは巨大な手提げ袋ふたつ。手提げ袋を折らなければリュックの中に入りません。 手提げ袋の中に入っている紙製のサラダボウルにしっかりしたフタが取り付けられているので、サラダボウルだけ取り出してリュックに入れ、手提げ袋を自転車の前カゴに入れて配達。商品を渡す際に手提げ袋に入れて渡す方法なら問題を解決できますが、SNS上にさまざまな動画がアップされるこのご時世、たまたま通りかかった事情を知らない人が、袋にサラダボウルを入れる様子を動画撮影してアップしたりすると大変なことになります。 というわけで、私が夏のサラダのダブル、トリプル配達の際にやっているのは、おしゃれな手提げ袋に折り目をつけてリュックの中に詰め込み、BAD評価がつかないよう強く祈ること。 注文される方のほとんどは、ちゃんとサラダが届けば問題ないと考えている、もしくは私の祈りが届いているためか、BAD評価をつけずに注文者用のアプリを終了されているようです。ですが、たまにBAD評価をされる方がおり、過去にはダブルの配達でどちらもBAD評価といったこともあり、少しへこみました。 とはいえ、6年半配達してBAD評価が多いことが原因でアカウントを停止された経験はありません。過度にプレッシャーを感じると、普段は絶対失敗しない作業でミスをして、それが原因でBAD評価されてしまうこともあります。なので、手提げ袋に折り目がついてBAD評価というのは、「しかたないか」程度の気の留め方にして配達をしています。 文/渡辺雅史 イラスト/土屋俊明