7月の貿易収支、2カ月ぶり赤字 6218億円、財務省が発表
財務省が21日発表した7月の貿易統計(速報、通関ベース)は輸出から輸入を差し引いた貿易収支が6218億円の赤字だった。赤字は2カ月ぶり。円安ドル高を背景に半導体や自動車といった輸出が伸びた一方、医薬品や通信機などの輸入が増えた。輸出と輸入の金額はいずれも比較可能な1979年以降で7月として過去最大だった。 輸入は前年同月比16.6%増の10兆2410億円で、4カ月連続で増加した。医薬品は45.5%増で、米国からの伸びが大きかった。単価の高い医薬品の輸入が一時的に増えた可能性がある。通信機は47.1%増、原粗油は12.7%増だった。 輸出は10.3%増の9兆6192億円で、8カ月連続で増えた。半導体等電子部品は25.2%増、半導体等製造装置は27.8%増だった。いずれも、半導体の工場が多い台湾向けが伸びた。 外国為替レートの平均は前年同月と比べ約17円の円安ドル高となる1ドル=159円77銭だった。
国別の貿易収支は、米国が7686億円の黒字。中国は6385億円の赤字だった。