プーチン氏、中東「全面戦争の瀬戸際」と警告 BRICS首脳会議で
Vladimir Soldatkin Guy Faulconbridge [カザン(ロシア)24日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は24日のBRICS首脳会議で、イスラエルとイラン間の緊張激化により中東が「全面戦争の瀬戸際」にあるとの認識を示した。 BRICSはロシアや中国、インドなどで構成。ロシア中部カザンで開催した首脳会議には20人以上の首脳が参加した。 中国の習近平国家主席はプーチン氏に続き発言し、中国はウクライナ情勢の政治的解決を望んでいると述べ、中国とブラジルによる共同の取り組みが和平へ最善の機会を提供していると示唆した。「われわれは早期の緊張緩和に向け取り組み、政治的解決に道を開く必要がある」と語った。 中東については、パレスチナ自治区ガザの包括的停戦やレバノンでの戦火の拡大停止、イスラエルとパレスチナの2国家共存による解決に立ち戻る必要性を訴えた。 イランのペゼシュキアン大統領は、国連をはじめとする国際機関が紛争を終わらせることに失敗していると批判した。 会議にはパレスチナ自治政府のアッバス議長も出席。BRICS首脳宣言には1967年以前の境界線で、主権と独立性のある存続可能なパレスチナ国家を樹立するよう求める文言が盛り込まれた。 習主席は、グローバルサウスと呼ばれる新興・途上国がさらにBRICSにさまざまな形で参加することを支持した。 国連のグテレス事務総長はガザやレバノン、スーダン、ウクライナには平和が必要と訴えた。同氏はロシアでの会議出席についてウクライナから批判された。