【独占取材】15歳で五輪出場を果たした天才スイマー 24歳で現役引退を決断 「命削ってやってきたので、これで終わったんだって思えた」 岐阜市出身・今井月選手
今井月選手: 「すごく早咲きだったので、小さいころから水泳選手としてメディアに取り上げていただいて、地元の方たちに見ていただく機会も多くて、どんどん成長していく様子や苦しんでいる姿も見てもらえた。また新しい決断をするということで…(涙を浮かべて声を詰まらせる)…さみしいですけど、またセカンドキャリアも応援してもらえたらと思います。本当に幸せな水泳人生だった。今、競技を終えてみて、いろんな人に応援してもらって、期待されることが、どれほど幸せなことだったのかと感じています」
そして、8歳の誕生日に母を亡くして以降、男手ひとつで月選手を支えてきた父・博美さんの存在も、大きな原動力になっていたようです。幼いころから月選手が泳ぐところには、いつも父の姿がありました。 今井月選手: 「自分ががんばる理由のひとつとして、父親にいい姿を見せたい、喜んでほしいというのがあった。一番のファンでいてくれて、一番サポートしてくれたのが父親だったので感謝しています。私が泳がないことで試合会場に呼べなくはなってしまいますが、父親も長い間がんばったと思ってくれていると思う。さみしい気持ちはありながらも、次の人生に向けて背中を押してくれているので、どんな形であれ、今後もがんばっていきたいと思います」 できることはすべてやりきったといい、最後は清々しい笑顔を見せてくれた月選手。今後は、今までの水泳人生をいかして、伝える側の仕事がしたいといいます。フィールドが変わっても輝き続ける月選手の姿を楽しみにしています!