ChatGPTが仕掛け役、生成AIで拡大する「GAFAM内」格差
攻めるマイクロソフト
マイクロソフトは自社製品にChatGPTを相次ぎ導入する(写真:Krisztian Bocsi/Bloomberg)
2022年11月にアメリカのAI(人工知能)研究機関「オープンAI」が公開した生成AI「ChatGPT」が大ブームとなっている。そして早くもITシステムに実装され始めた。 IT業界でChatGPTとそれに続く生成AIを、ITシステムに実装開始したのはマイクロソフトである。マイクロソフトは、2019年からオープンAIに対して資金提供しており、オープンAIとは強力な提携関係にある。 マイクロソフトは、すでに同社の検索システム「Bing」に次世代生成AI「GPT-4」の機能を付加し、ブラウザの「マイクロソフトエッジ」にも装備済み。世界第2位のクラウドサービス「Azure(アジュール)」でも、ChatGPTを使えるようになっている。そして、ChatGPTの機能を加えた業務の自動化ツール「Microsoft 365 Copilot(コパイロット)」を今後数カ月間でマイクロソフトの全製品に装着し、その際に値上げする方針である。
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今中 能夫