5人のパパ・つるの剛士が教える「上手な叱り方」教育とは“共育”と語るワケ
タレントとしてマルチに活躍する一方、保育士資格を持つ5児の父親で“現役大学生”という、つるの剛士さん。多忙な中、2度の育児休暇をとり、積極的に「イクメン」経験を積むと、次は幼児教育の世界に飛び込み、非常勤幼稚園教諭としても勤務。また大学では、こども心理学部で“学び”を継続中といいます。そんな、保育現場も体験されている「先輩パパ」つるのさんに、ご自身の経験や気づきについて語ってもらったり、日々子育てに奮闘しているパパ&ママたちの悩みに「元気が出るアドバイス」をしていただいたりする連載です。 【写真を見る】"つるの剛士"「クイズヘキサゴン」で大ブレーク後、5人のパパ&幼稚園の先生になった現在の姿 連載第11回は、元保育士でイヤイヤ期オタクというwith class mamaメンバーのふじこせんせいが、自身のSNSに寄せられた「つるのさんに聞きたい子育ての悩み」の中から特に多かったテーマを選び、つるのさんにお話しを伺ってもらいました。
Q.真剣に叱っても子どもに伝わりません。じょうずな叱り方ってありますか?
ふじこせんせい:叱り方って、むずかしいです。こちらが真剣に叱っているのに子どもにはイマイチ伝わってない気がしてイライラしてきます。というお悩みもたくさん寄せられています つるの剛士:まず「叱る」と「怒る」は違うということを意識して!
叱ることは「諭す」に近い。「怒る」こととは全く違う行為だと認識しよう
「道路に飛び出さない」「物を人に投げつけない」といった“危険”や、電車や児童館など公共施設での“社会ルール”、「おもちゃはお誕生日に」といった“家庭のきまりごと”などを教えるため、それが守れなかったことに対して親は叱ります。それは、叱ってでも教え込まなければいけないことだから! 守れなかった時には、何度でも叱ります。それは「諭す」ことに近いです。そんな時に大切なのが、それは「怒る」こととは全く違う行為だと認識することだと思っています。 子どもがいうことを聞かずに「ダメ」を守れず、泣き叫んでダダをこねたりすると、こちらもだんだん冷静ではいられず、大声をあげて威圧してしまったり、無視をして対処したりしていると、子どもも興奮してきて逆効果。もう収拾がつかなくなっていく……なんてことがありますよね。それはもう、教えるために叱っているのではなく、こちらのイライラした感情が前面に出ている「怒っている」状態だからです。 そうなると、本来の「何を、だれのためを思って」叱っているのかという目的がどこかに行ってしまって、「泣いていることやダダをこねていることに対して怒っているママ・パパ」としか子どもには映らなくなってしまうんですよね。