タクシン元首相、不敬罪で起訴へ タイ検察表明、「貢献党」に打撃
【バンコク共同】タイ検察当局は29日の記者会見で、連立与党に強い影響力を持つタクシン元首相(74)を、王室への侮辱を禁じた刑法の不敬罪などで起訴する方針を明らかにした。タクシン氏は同日、新型コロナウイルス感染を理由に出廷を回避し、起訴手続きは6月18日に延期された。 起訴されればタクシン派「タイ貢献党」には打撃。タクシン氏の弁護士は起訴内容を否認し、無罪を主張する意向を示した。 地元メディアによるとタクシン氏は、2015年に韓国でのインタビューで、王室の関係者が14年のクーデターを支持したと発言。検察はこれが不敬罪にあたると判断した。