新聞配達中に行方不明の女性を保護、昨年も2回発見した男性「高齢者の多い地域なので日頃から気をつけている」
行方不明になっていた90歳代の女性を発見、保護したとして、島根県警益田署は25日、益田市の新聞販売店経営、佐々木篤生さん(59)に感謝状を贈った。
署などによると、佐々木さんは10月30日午前2時40分頃、市内を新聞配達中、民家の敷地内で女性が倒れているのを発見。低体温状態で左脚にけがをしており、救急車を呼ぼうとしたが断られたため、駐在所の警察官に知らせた。女性は病院に救急搬送され、左脚の骨を折る重傷だったが、命に別条はなかった。署には女性の家族から捜索願が出ており、発見場所は自宅から約1キロ離れていたという。
佐々木さんは2023年も2回、自宅敷地内などで倒れていた高齢女性を見つけている。中尾節也署長から感謝状を贈られた佐々木さんは「高齢者の多い地域なので、特に一人暮らし宅には日頃から気をつけて配達している。これまで通り駐在所と連携していきたい」と語った。中尾署長は「警察だけでは解決できず、住民の正義感に助けられている」と話していた。