ホンダ「CT125・ハンターカブ」VS「クロスカブ110」|走行性能を比較
街中では差が少ないが、コーナーでは違った!
クロスカブとハンターカブ。スーパーカブをベースにオフロードテイストにしているという共通点はあるが、そもそもベース車両がクロスカブ110はスーパーカブ110で、CT125・ハンターカブは上位モデルのスーパーカブC125だ。その違いがそれぞれの走行フィーリングに反映されている…はずなんだけれど、実際に乗り比べると思ったほど差がないように感じた。信号からのスタートでは排気量がある分、ハンターカブの方が力強く加速する。 【写真はこちら】「CT125・ハンターカブ」と「クロスカブ110」の走行シーン しかしクロスカブは13kg軽いことを活かし、意外と遅れずについていく。さらに動きが軽快で荷重移動に対してキビキビと反応。結構やるなクロスカブってな感じで2台を振り回しながら乗っていたらハンターカブの前後バランスの悪さに気付いてしまった。リアまわりが重く、カーブで後ろから外に引っ張られるような感じがするのだ。これは高い位置にあるマフラーと大型リアキャリアの影響ではないか。う~ん、そうか~と少し残念に思いながら大好きなワインディングへ。 ここでは特性の差がハッキリと感じ取れた。トルクはあるが後部が重いハンターカブに対して、パワー感は薄いが軽くてバランスがいいクロスカブ。しかし、個人的に一番差を感じたのはフロントの剛性感だ。一般的なバイクと同じ構成のフロントフォークを持つハンターカブの方がブレーキをしっかりとかけられ、バンク中の挙動も安定している。コーナーリングスピードも高くスポーティな走りができるのだ。これでリアまわりを軽量化したらもっと峠道を楽しめそう。そんな伸び代をハンターカブに感じた。
横田和彦