大学生が国税専門官になりきり不正を追及 福岡国税局で仕事体験会
九州朝日放送
仕事はイメージと実際とでギャップもありがちです。9日大学生が、『お堅い』と思われがちな「国税専門官」になりきり、不正を暴く体験会が福岡国税局で開かれました。 「こちらの模擬調査用の領収書、本来1万円の部分が、4万円に書き直されています。こうした不正を学生たちが暴きます」 福岡国税局で開かれたイベントには、公務員を目指す大学生など約70人が参加しました。 挑戦するのは「税務調査」。 納税者の申告が正しいかどうか、事前に提出された書類を調べます。 「手書きの領収書とか怪しいと思わん?」「4万、あ、本当だ!1を4にしてる」「すごーい」 資料を読み込んだあとは、架空のレストランへ乗り込みます。 「なんで来たんだろうね、こんな健全なレストラン」「税務署暇なんでしょうね」 税務署の悪口を言うのは、レストランの社長と税理士に扮する、正真正銘の国税局職員。 そこに国税専門官になりきった学生たちが不備を指摘します。 「それを総勘定元帳でみると1万6948円になってて、3万円の誤差があるんですけど」 「嫁かな?ミスだね」 「総勘定元帳には11月5日のお弁当の売り上げが記載されていない」 「これ私チェックしたはずなんですけど」「ちゃんとチェックしてって言ったよね」「すみません」 何かと「お堅い仕事」と思われがちな国税専門官。 採用担当者としては、学生のそんなイメージを払拭していきたいといいます。 採用担当者「説明会に来たことない学生は『難しそう』と、税というだけで身構えてしまうので、そんなことないんだよと、正義感、使命感をもとにアクティブに外で働く仕事なんだよという、楽しさを見出していただけたら」 参加した学生「聞くだけじゃ分からないことを実際に体験してできたので、とてもいい経験になった」 「税のプロフェッショナル」とも言われる国税専門官。次の採用試験は、来年2月下旬ごろから申し込みが始まる予定です。
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