日本の文化的植民地となった昭和66年のアメリカを描く中国産ゲーム『昭和米国物語』の新トレーラーが公開!発売時期も明らかに
日本の文化的植民地となった昭和66年のアメリカを描く中国産ゲーム『昭和米国物語』の新トレーラーが公開!発売時期も明らかに
2022年1月に電撃発表され、世界中のゲーマーを驚かせた『昭和米国物語』を覚えているだろうか。「日本の文化的植民地となった昭和66年の米国」という強烈すぎる世界観、そしてそれをB級映画のように描くセンスが絶大なインパクトを誇っていた。 「昭和米国物語」画像・動画ギャラリー しかし、それからは3年近い年月が――インタビュー記事や細々とした続報を除き――ほとんど音沙汰もないまま過ぎてしまった。本日、開発を担当する中国のスタジオNEKCOM Gamesはついに新トレーラーを公開し、発売時期が2025年内を予定していることが明らかになった。対応プラットフォームはPS5/PCだ。ジャンルは「世紀末ロマンRPG 空想群像時代劇」とのこと。 今回も衝撃的な映像となっていた。サンフランシスコの坂道でヤンキー座りするスケバン、ラシュモア山(大統領の顔が彫ってあるあの山)の前で切腹する男、漢字のネオン看板で彩られたラスベガス。昭和の色に染まるアメリカ大陸の描写がたまらない。 『昭和米国物語』はロードムービー風のアクションRPGで、キャンピングカーとバイクでアメリカを横断する作品となっている。今回のトレーラーで確認できるロケーションだけでも、かなりボリュームがありそうだ。トレーラーではキャンピングカー内の豊富なカスタマイズ要素やミニゲームも確認できる。 主人公を務める千草蝶子はアメリカ各地のロケーションを探索しながら、不気味なゾンビや滑稽な格好をした人間と戦う。戦闘は恐ろしいほどに残酷で、蝶子は剣と銃をベースに戦い、ほかにも巨大なドリルといったぶっ飛んだ武器が用意されている。ディレクターの羅翔宇氏によると蝶子は成長に応じて新しい武器を使えるようになり、さまざまなものが用意されている。 今回のトレーラーには、キャプテン・アメリカのような盾を持ち、マントをはためかせながら、夕日を背にスーパーマンのように浮遊する強烈なキャラクターも登場する。羅氏は、この人物が「大将軍」という名の新たなボスであると明かしてくれた。大将軍は身長がなんと6メートルもあるそうで、映像にも出てくるとおり、これまた巨大で真っ黒なキリン「大黒天」の背中に乗っている。大将軍はキリンの長い首を使って攻撃してくるほか、単体では空中を飛びながら、例のキャプテン・アメリカのような盾を投げてプレイヤーを苦しめるとのこと。身長差のある巨大な敵との戦闘は、まるで「モンスターハンター」のように壮大なスケールになると羅氏は語ってくれた。 テキサス州を日本の財団に売り、すっかりアニメ漬けとなったアメリカ大統領に、侍の格好をした五光というカウボーイ。物語はまだ謎に包まれているが、キャラクター設定もいちいち強烈だ。倒した敵をハイヒールで何度も踏みつけ、切り落とされた頭をゴルフクラブで遠くへ打つ千草蝶子の冒険に大いに期待したい。
Daniel Robson, クラベ・エスラ