奈緒&松田龍平コンビから目が離せないワケ。気になる初回の評価は? NHKドラマ『東京サラダボウル』第1話考察レビュー
NHKドラマ『東京サラダボウル』が1月7日(火)より放送開始した。本作は「クロサギ」の黒丸による原作漫画を実写化。国際捜査の警察官&ワケありの通訳人のコンビが、様々な事情で日本に暮らす外国人居住者の問題に挑む。今回は、第1話のレビューをお届け。(文・あまのさき)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】 【写真】奈緒&松田龍平コンビから目が離せない…貴重な未公開写真はこちら。ドラマ『東京サラダボウル』劇中カット一覧
多文化が共存する“サラダボウル”と化していく日本
コロナ禍を経て、日本にやってくる外国人観光客の数は増え続けている。銀座、原宿、六本木…時として日本語よりも外国語のほうがよく聞こえてくることがある。『東京サラダボウル』の舞台となっている東新宿署の管内もそのひとつ。新大久保のあたりには、そこに住まい、商売を営む人も多い。 国際捜査係の同僚から“レタス頭”と呼ばれる、鮮やかなミドリ髪の鴻田(奈緒)は、そんな地域を颯爽と駆け抜ける。近隣の外国人たちとも気楽に朝の挨拶を交わす鴻田を見ていると、「共生」という言葉が頭に浮かんだ。 ある日の昼、鴻田は取り乱していた中国人留学生のシェンに遭遇する。近くにたまたま居合わせた警視庁・通訳センターの中国語通訳人である有木野(松田龍平)を巻き込んで事情を聞くと、友人のキャンディーが失踪してしまったという。 キャンディーの身を案じて足取りを追う鴻田に対し、有木野は「どんなに被疑者に寄り添おうとしても、彼らは必ず嘘をつく」とドライな態度。「必ず」と言い切っている部分が気になる。通訳人になる前には警察官として働いていたこともあるというから、おそらく、外国人に関連する犯罪で厳しい現実を目の当たりにしてきたのだろう。 キャンディーについても、有木野は不法入国だったのでは?と考える。一方の鴻田は「自分の目で見たものしか信じたくない」と捜査を続け、キャンディーがアニメショップで出会った男と意気投合していたことを突き止める。さらに、有木野の協力もあって、その男の居場所を突き止めることにも成功した。