初回は社協職員15人 専門職対象に市長と語る会 三重・松阪市
今後は教職員や介護職員らと
三重県松阪市の竹上真人市長が市内各地に出向くなどして住民らと意見交換する「市長と語る会」は20日から、市内の教職員や介護従事者など専門職を対象に始まった。同日は午後7時から市役所で市社会福祉協議会の職員15人が竹上市長と地域福祉の充実に向けて意見を交わした。 市では、市長が各地域に出向くなどして住民らと今後のまちづくりや地域の課題などをテーマに意見交換している。今回は初めて市社協や福祉施設の介護職員、保育園や小中学校教諭を対象に12月17日までに全5回を予定している。 この日は参加者全員で自己紹介した後、フリートーク方式で竹上市長と意見を交わした。男性職員は、障害者福祉に関して市の担当課に相談した際の事例を挙げて意見し、「福祉の経験があって専門的な資格を持っている職員を配置するべきでは」とした。 また、市が進める福祉まるごと相談室について「サポートチームに社協、地域包括、地域づくり連携課、子ども家庭センターが入っているのに、障害の担当機関が含まれていないのはおかしい」などの指摘も出た。 これらについて竹上市長は「市役所自体の福祉体制を変えて改善していく必要があると思っている」と述べた。 飯南地区の福祉まるごと相談室に勤務する職員は、移動手段に困っている高齢者が多いことが大きな課題と言及。「地区内では三重交通やコミュニティバスが運行しているが、バス停まで行くことができない高齢者も多く、通院で小片野町や飯高町宮前まで行くにしても移動手段がないので困っている」などと訴えた。 これについて竹上市長は、「(デマンド交通が)飯高で今年4月に始まり、飯南でも既に着手している。飯南は(買い物や診察などで)区域外まで行く必要があるため交通をどうつなぐかが課題だが、なんとかして進めていきたい」と応じた。 次回以降の市長と語る会の対象者、日時、会場は次の通り。 【私立保育園】▶12月3日午後2時(橋西地区市民センター) 【介護職】▶同4日同(同) 【小学校教諭】▶同11日午後7時(市役所5階特別会議室) 【中学校教諭】▶同17日同(教育委員会会議室)