『悪魔城ドラキュラ』が発売された日。当時珍しいゴシックホラーを題材にした名作2Dアクション。主人公がムチを振って戦う姿が新鮮だった【今日は何の日?】
※本記事は、2023年9月26日にアップした記事を再編集したものです。 ムチを振るうヴァンパイアハンター 【記事の画像(2枚)を見る】 いまから38年前の1986年(昭和61年)9月26日は、ファミリーコンピュータ ディスクシステム用『悪魔城ドラキュラ』が発売された日。 『悪魔城ドラキュラ』はコナミ(当時)から発売された2Dアクションゲームで、同社のディスクシステム参入第1弾ソフトとして発売された。現在でも根強い人気を誇るシリーズとなっており、2021年9月17日に完全新作の『悪魔城ドラキュラ - Grimoire of Souls』がApple Arcadeで配信されている。 『キャッスルヴァニア』という作品があるが、この名前はもともと『悪魔城ドラキュラ』の海外版タイトル。日本でも『キャッスルヴァニア』というタイトルで発売された作品もあるうえ、探索型アクションゲームの代名詞的存在として超有名になってしまったので原点作品を知らない、あるいはまったくの別作品だと思っていた人もいるかもしれない。 初代『悪魔城ドラキュラ』はステージクリアー型のアクションゲームで当時としては主流のジャンルだったが、ゴシックホラーに分類される世界観が珍しく、そしてあまりにも魅力的だった。筆者はホラーファンだったこともあって古城、古典モンスター、中世ヨーロッパといった題材に余計に強く興味を惹かれた覚えがある。 登場するボスモンスターはドラキュラを筆頭に、フランケンシュタイン、ミイラ男、メデューサ、死神などの有名どころがずらり。ついでに狼男も欲しかったが、ザコ敵として半魚人やゾンビなどもいたので、古典ホラーファンは十分満足したことだろう。 本作の魅力を語るうえで外せないもうひとつの要素は、主人公のシモンが振るう武器の“ムチ”だ。剣でなくムチを振るうというのが新鮮な体験だったので、操作自体を楽しんだプレイヤーも多かったのではないだろうか。 飛び道具ほど遠距離攻撃できないものの、素手で挑むときより接近する必要はない絶妙な距離感でペシッと攻撃できるのが何より気持ちよかった。筆者的には大流行した映画『インディ・ジョーンズ』シリーズみたいでワクワクした部分も大きかったように思う。いまではムチと言ったらシリーズの定番武器として有名になってしまった。 1987年8月28日に発売した続編『ドラキュラII 呪いの封印』ではRPG仕立てに路線変更し、早くも探索要素を導入。しかし本格化するのは1997年3月20日発売の『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』からで、以降は探索型アクションゲームの不動の地位を獲得することになる。その一方で従来のような2Dアクションに加え、『悪魔城ドラキュラ黙示録』のような3Dアクションゲームも登場。3つのジャンルに分かれてそれぞれが進化を遂げていくこととなった。 2017年にはNetflixで『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』というタイトルでアニメ化を果たし、現在、最新シリーズである『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-: 月夜のノクターン』が公開されている。 今年(2024年)8月28日には、コレクションタイトル『Castlevania Dominus Collection』(キャッスルヴァニア ドミナス コレクション)がNintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、Xbox Series X|S、PC(Steam)で配信。ニンテンドーDSで発売された『悪魔城ドラキュラ』シリーズ3作品を1本にまとめた作品のほか、アーケード版『悪魔城ドラキュラ』と、それをもとにしたアレンジ作品『悪魔城ドラキュラ Revisited』が収録されている。