【NBA】ディアンソニー・メルトンが長期離脱で好調ウォリアーズに暗雲、スティーブ・カーHC「彼は私たちに完全にフィットしていた」
メルトンの代わりにカリーと先発コンビを組むのは誰に?
写真=Getty Images ウォリアーズは現地20日に行われたホークス戦に120-97で快勝した。この日27得点のアンドリュー・ウィギンズ、23得点8アシストのステフィン・カリーを軸に、第1クォーターでいきなり41-22と大量リードを奪うと、その後も危なげない試合運びで楽々と逃げ切った。 ウォリアーズはこれで11勝3敗とし、プレーオフ進出も厳しいという声が多かった下馬評を覆すスタートダッシュに成功している。オフにクレイ・トンプソンが移籍し、大物フリーエージェントの補強はなくスターパワーは大きく低下したが、逆にそれが良いきっかけとなり、攻守ともにレベルの高いチームプレーを遂行できている。 好調を維持しているウォリアーズだが、新戦力のディアンドレ・メルトンが負傷離脱したことは痛恨と言える。メルトンは現地12日のマーベリックス戦で左膝の前十字靭帯を損傷し、手術を受けて残りシーズンが絶望となった。開幕からベンチスタートが続いていたメルトンだが、現地10日のサンダー戦で初めて先発に起用されると、27分の出場で19得点10リバウンド3スティールを記録。続くマーベリックス戦でも先発し14得点4リバウンド4アシストと、2試合連続で活躍していた。 サンダー戦の試合後、ウォリアーズのスティーブ・カーヘッドコーチはメルトンについてこのように評価していた。「ディアンソニーは攻守の両方で活躍できることを示してくれた。彼は本当に良いパサーであり、3ポイントシューターとしても素晴らしい。また、彼は優れたオンボールディフェンターでもある。ディアンソニーの先発起用はキャンプの時から検討していた」 メルトンとカリーの先発ガードコンビがしっかり噛み合うことで、バディ・ヒールドとブランディン・ポジェムスキーをセカンドユニットの要として起用することができる。その結果、ウォリアーズは、より厚みのあるオフェンスを継続できていた。 過去2試合におけるメルトンのパフォーマンスは、ウォリアーズにとって明るい材料だっただけに、今回の離脱は大きな喪失感を与えるものだ。カーHCはメルトンの離脱を受けこのように語る。「ディアンソニーは本当に残念なことになってしまった。彼は私たちに完全にフィットしており、彼がいることにワクワクしていた。彼はステフの隣で、これからも先発を務める予定だった」 現在、メルトンの代わりに先発しているはリンジー・ウォータース三世だが、メルトンに比べるとフィットし切れているとは言えない。もちろん試合を重ねるごとに改善していく可能性はあるが、好調なセカンドユニットのリズムを崩す危険性もあり、ポジェムスキーやモーゼス・ムーディを先発に使うことも選択肢に入ってくる。 だが、『NBC Sports』によると、カーは次のように考えているという。「BP(ポジェムスキー)も良いオプションだ。ただ、私は先発でのリンジーのオフボールからのシューティングが好きだ。先発では2人のビッグマン(ドレイモンド・グリーン、トレイシー・ジャクソン・デービス)がいるので、できるだけ外からのシュートを打てるメンバーが必要だ。そして彼は、ボールマンを守るのがうまく、彼の起用はとても理にかなっている」 カリーと先発ガードを組む選手が誰に落ち着くか。今後のウォリアーズの動向に注目が集まる。
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