負債は約10億円 コロナ禍から立ち直れず 観光客向け施設運営「境港さかなセンター」が破産手続き 鳥取県境港市
鳥取県境港市の「おさかなセンター」を運営していた「境港さかなセンター」が10月31日、鳥取地裁米子支部から破産手続き開始決定を受けたことが分かりました。負債は約10億円に上ります。 信用調査会社の帝国データバンクによりますと、境港おさかなセンターは1996年設立。鮮魚仲買の8社が出資し共同事業としてスタートし、99年には水産物販売施設「おさかなセンター」を開設しました。観光客をターゲットにした鮮魚販売店や飲食店などに施設を貸し、2016年3月期には年間約4000万円の売り上げを計上していました。 しかし、2020年以降はコロナ禍の影響で入居する店舗の売り上げが一気に落ち込み、テナントは撤退。賃貸収入が大幅に減少し、不採算経営を余儀なくされていました。施設建設など初期投資に充てた借入金の返済が負担となる中、資金繰りは改善せず事業継続が困難になったとみられています。