シャリオ クロニクル|「初代でもっとも高かったのは5万円、中にはタダで引き取ったものもありますね」吸い寄せられるシャリオたち
多人数乗車といえばキャブオーバーのワンボックスしかない80年代初頭。当然ながらミニバンという言葉もないこの時代に、ライバルの日産・プレーリーとともに新たなジャンルを切り開いた偉大な三菱・シャリオ。今ではマイナーな存在になってしまったが、日本一のシャリオマニアのもとを訪れ、初代を中心にその足跡をたどってみよう。 【画像45枚】今ではマイナーな存在になってしまったが、日本一のシャリオマニアのもとを訪れ、初代を中心にその足跡をたどってみよう 【シャリオ クロニクル】 「自分で最初に買ったのは86年式の赤。そのクルマのナンバー取得手続きをしている間に、白いシャリオが出てきて。部品をもらえないかなと思っていたら、丸々1台引き取ることになり、その後はディーラーから声がかかったり、ネットの掲示板やオークションで見つけたり、人づてに話が来たり……。 初代シャリオに乗っている人がいないので、自然といろいろなところから話もクルマも集まるようになってきちゃいました」。ここに並んでいるうち、初代でもっとも高かったのは5万円、なかにはタダで引き取った個体もあるそうだ。 大前提としてシャリオが好きなのだが、その理由を「人は7人乗れるし、荷物もたくさん載せられる。ターボなら不満なく走るし、視界もいい。今にはないデザインも、乗っている人が少ないというのも。でも、乗っていてまったく不満を感じないのが、一番の長所かもしれませんね」と語る。 じつは、ここに並んでいる以外にも埼玉県や千葉県にも所有車があるという。マニアとは何とも恐ろしい……。 初出:ハチマルヒーロー2017年7月号 vol.42 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部