「似すぎてやばい!」ミュージシャンの伝記映画ランキング第1位。死の病の通告から…伝説のライブ再現は圧巻!
これまで数多く制作されてきたロックミュージシャンの伝記映画の中から、【物語の奥深さ】、音楽がもたらす【高揚感】、モデルとなった人物や時代背景の【再現度】に着目して10本の作品をチョイス。波乱万丈の人生模様と迫力満点の音楽に酔いしれる、“一粒で二度おいしい”音楽映画を厳選してご紹介する。
●1位:ボヘミアン・ラプソディ(2018)
製作国:アメリカ 原題:Bohemian Rhapsody 監督:ブライアン・シンガー 脚本:アンソニー・マクカーテン 出演:ラミ・マレック、ルーシー・ボイントン、グウィリム・リー、ベン・ハーディ 【物語の奥深さ】★★★☆ 【音楽の高揚感】★★★★★ 【再現度】★★★★☆ ●あらすじ 1991年に45歳の若さでこの世を去った、ロックバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーの人生を描いた伝記映画。バンドの誕生から代表曲「ボヘミアン・ラプソディ」の誕生秘話、チャリティコンサート“ライブエイド”の出演までを壮大なスケールで描く。 1970年代初頭のロンドン。ペルシャ系移民の青年・ファルークは、周囲から差別を受けつつも、大好きな音楽に熱中する日々を送っている。そんなある日、ファルークは、ロックバンド「スマイル」のボーカルに抜擢される。間もなくバンドは改名し、「クイーン」となった。 時を同じくして、父と確執があるファルークは本名を捨て、「フレディ・マーキュリー」という芸名で活動することに。「クイーン」のメンバーは衝突を繰り返しながらも、徐々に人気を博していくのだが…。 ●作品解説 フレディ・マーキュリーは、「ボヘミアン・ラプソディ」や「キラー・クイーン」、「愛にすべてを」、「伝説のチャンピオン」といった数々の名曲を作詞、作曲。圧倒的な歌唱力と熱のこもったステージパフォーマンスで知られ、死後30年以上経った現在でも、多くの音楽ファンを魅了し続けている。 音楽総指揮は、クイーンの現役メンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーが務め、主演のラミ・マレックが歌うシーンでは、主にフレディ自身の歌声を使用。“本物”がサウンドを手掛けているだけあり、音楽映画としての完成度は非常に高い。クイーンの楽曲は28曲も使用されている。 クイーン結成前から成功するまでを丹念に描いているため、バンドを知らない人が観ても十分に楽しめる内容である。また、1985年に行われた音楽イベント「ライブ・エイド」でのパフォーマンスは細部にいたるまで忠実に再現されている。映画史上類を見ないほどの臨場感を誇るクライマックスは必見だ。