「野球に携わる人」増やしたい... 臼井一朗さん いわき光洋高(福島県いわき市)出身 スカウトとして活躍
福島県いわき市のいわき光洋高の元球児で、福島ベースボールプロジェクト(FBP)にも関わっている臼井一朗さん(27)は現在、韓国プロ野球「ロッテ・ジャイアンツ」のスカウトを務めている。「選手としての道だけでなく、多様な分野で野球に携わる人が増える活動をしたい。福島県やいわきの野球の競技力向上に向けても精いっぱい取り組みたい」と意気込む。 臼井さんは2020(令和2)年から米・ロサンゼルスを拠点にスカウトを目指し活動を始めた。野球だけではなく経営やビジネスを学ぶため、米カンザス州のアレンカウンティ大に進学。語学に磨きをかけ、現在は英語や韓国語、日本語を場面ごとに使い分けての情報収集を行っている。 2021、22年にプロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグ「茨城アストロプラネッツ」のGM補佐などを経験し、国内外の選手のスカウト活動に努めた。昨年からは日本人初となるロッテ・ジャイアンツの国際スカウトコーディネーターとして中南米、北米の選手を中心に獲得へ向け日々奔走している。毎日が情報戦で、準備をしていないとすぐ良い選手は他の球団に持っていかれる世界。
ロッテ・ジャイアンツは2年連続でAクラスを逃しているといい、臼井さんは「チームに貢献し上位へ導いていけるよう毎日の積み重ねを大事にしたい」と前を向き、今を全力で駆け抜ける。