aiko 台風10号の間隙を縫って サザンビーチで野外ライブ「ヤバーっ」
歌手のaiko(48)が30日、神奈川県茅ケ崎市のサザンビーチちがさきで、フリーライブ「aiko Love Like Aloha vol.7」を開催した。不定期開催の野外ライブで6年ぶりの実施となった。 降り続いていた雨は、開幕時は上がっていた。夕闇迫る特設ステージにサーモンピンクのアロハスタイルのaikoが登場。aikoも「この時間だけはみんなの気合で雨が止まっていると思います」と感無量。花道で崩れ落ちて「ヤバーっ」と喜びを分かち合った。 開催実現は奇跡的だった。台風10号の影響で、会場周辺は午前中から天気は荒れ模様。運営サイドは刻々と変化する天候をチェックし、雨が弱まる見込みであることや、今回から優先エリアを導入していたことなど、観客の安全を確保できると判断。途中中断も覚悟しながら開催を決めた。 烏帽子岩を臨む開放的なステージでは、一時は雨が降られる場面もあった。それでも湘南の海風に乗せて28日発売の最新アルバム「残心残暑」のリード曲「skirt」や、ヒット曲「ボーイフレンド」などを披露。さらに「桑田佳祐さんから(お祝いの)お花をいただいちゃいました、ヤバっ!」とサザンオールスターズのカバー曲も熱唱した。MCパートでは、ファンがライトをつけて作り上げた幻想的な光景に、思わず「カブトムシ」の一節を即興で歌い上げ、会場の雰囲気を一つにした。 恒例となっていた終演後の水上打ち上げ花火は台風の影響で中止。それでも「代わりに私が最後に花火をあげます!」と代表曲「花火」を熱唱。集まったファンとイベント開催を支えたスタッフに対して、何度も「ありがとう!」と感謝を伝えながら、熱狂的な夏のイベントを締めくくった。