“絶滅危惧茶”を知っていますか?阪急うめだ本店で試飲コーナー 12月27~29日
日本が誇る文化のひとつ、日本茶。 しかし、生産者があと数名というお茶や、生産環境の変化により絶滅の危機に瀕しているお茶がある。 【画像】絶滅危惧茶、知ってますか? こうしたお茶を「絶滅危惧茶」としてブランディングし、生物多様性の教育に活かすプロジェクトが生まれた。 その一環として、12月27日(金)~29日(日)の3日間、阪急うめだ本店8階 GREEN AGE(グリーンエイジ)で『絶滅危惧茶(R)(Endangered Teas)』試飲・販売コーナーが開設される。 コーナーを展開するのは、SDGs(持続可能な開発目標)の普及、教育に取り組むCLASS EARTH(クラスアース・東京都中央区)。 代表の高岸遥さんは「絶滅危惧茶は、日本の生物多様性の特徴である里地里山の保全につながる伝統の日本茶」と話す。 急須がない家庭も多く、ペットボトルのお茶しか飲んだことがないという子どもが増えている。 こうした現実を踏まえ、高岸さんは、「子どもたちに日本茶の文化を知ってもらい、海外にも日本茶の奥深さを伝えたい」との思いでリサーチを始めた。その時に、生産環境の変化や後継者不足によって絶滅の危機に瀕したお茶があることを知った。 「生産地を訪問すると、その土地に何百年も根付いた文化であるとともに、生態系を保全する役割が非常に大きいと感じた。そうしたお茶を全国からお茶をセレクトして、『絶滅危惧茶(R)』と名付けた。美味しく生物多様性を保全するアクションとして、これから広く提案していきたい」と抱負を語る。 試飲できるのは、●釜炒り番茶(和歌山県・熊野産)●バタバタ茶(富山県・朝日町蛭谷産)●石鎚黒茶(愛媛県・西条市産)。 ◇限定『石鎚黒茶ラテ』試飲も このうち、石鎚黒茶はオーツミルクで割り、黒糖で甘さとコクを加えた『石鎚黒茶ラテ』としても振る舞う。 石鎚黒茶は、国内に4つしかない貴重な後発酵茶(※)の中でも、さらに珍しい二段発酵茶。石鎚山の麓で弘法大師・空海が伝えたとされる製法を伝承し、今も全ての工程を手作業で行っている。 ※後発酵茶~茶葉を摘んですぐに加熱して酸化をとめ、揉むなどした後で、微生物によって発酵させた茶 このほか高岸さんによるセミナー(予約制)も開催する。阪急うめだ本店公式サイトから予約できる。
ラジオ関西