XR領域での日本の存在感と今後の展望【SENSORS】
「VRアーティストの活動を通じて、日本のコンテンツやアートなど、世界中から受け入れられている、需要があると、如実に感じています。XRで国境に関係なく新たな体験を提供し、体験者の創造力を解放する、といった取り組みを進めています」 「例えば、異なる国同士の子供たちに、同じ空間でものづくりなど、一緒に作業をしてもらうんです。VRの中だと、すぐ隣にいるかのように感じられます。言語を超えて、共にものをつくる体験を通して『遠くにいる、異なる文化の人と、お互いに同じ人類なんだ』といった実感を持つことができます」 「アートやエンタメの力で、XRが人類にとってすごい力を持っていることを、もっと広く知ってもらいたいなと思っています」
■バーチャル空間の重要性が高まる
岩佐さんは、XR技術の普及により、バーチャル空間に生活の比重を置く人が増えていく未来をイメージしているという。 「今までは、バーチャル空間はどうしても、リアルのサブとして扱われがちでした。しかし今後は、バーチャル側により比重を置く人たちの数がもっと増えていき、それが当たり前になることを期待したいです」 「バーチャル空間で仕事をして、しっかり収入も得ている、友人関係もある―――。そんな新たなライフスタイルも、これからはどんどん創出されていくのではないでしょうか」