【いわき平競輪・GⅠ日本選手権】浅井康太が寺崎浩平を差して準決進出も敢闘門帰還直前に落車
<3日・いわき平競輪・4日目> 浅井康太が2予最後のレースで勝利して準決進出を決めた。4日目10R、浅井は寺崎浩平をマーク。寺崎が北井佑季―佐藤慎太郎の後位からショート捲りを放つとピタリと追走。佐藤のけん制も考慮しながら乗り越えて、寺崎をゴール前できっちり差し切った。 「慎太郎さんとぶつかり合うのを気をつけて〝ツケマイ〟した。もがきながら何も考えられなかったが、今は踏み込みながら考えられている。寺崎君の捲りを抜けたのは自信につながる」と状態は良さそうだ。 だが敢闘門に帰る直前の3角で笠松信幸からの接触があり、ともに落車。右下腿内側打撲と診断されたが、もちろん準決を走る。「痛みがあっての競輪選手。苦しいことが多いほど、人間は成長する」と笑顔。「自転車も大丈夫です」と、表情からは大きな問題はなさそうだった。 GⅠを3Vの強豪だが、最後に制したのは2018年11月の競輪祭。この5年半はタイトルから遠ざかり、落車も続いた。ダービー決勝、そして初Vへ、試練を乗り越える。