「殺すぞ お前いい加減にせえよ 脅しに来たんだろ」30年前に元教師と教え子が"性的関係"…女から恐喝され300万渡した後も「殺さなければこの苦しみは終わらない…」教え子を千枚通しで刺し殺人未遂の罪に問われている元教師の男の初公判…犯行当時の状況明らかに
■初公判で起訴内容を認める
2023年9月、北海道室蘭市で、当時教え子だった2人を千枚通しで刺して殺害しようとした殺人未遂の罪に問われている元教師の男の初公判が5月13日札幌地裁であり、男は起訴内容を認めました。 この裁判は当時、室蘭市に住む元中学校教師の野沢俊重被告(75)が2023年9月、室蘭市の自宅前で教え子の40代の女性2人を千枚通しで刺して殺害しようとした殺人未遂の罪に問われているものです。 13日に開かれた初公判で野澤被告は、裁判官から殺人未遂の罪について「間違っている点はないか」と問われたのに対し「ありません」と答え、起訴内容を認めました。 弁護側は、当時野澤被告は元教え子の女性2人が家に訪ねてきた際に金銭を要求されると思い、2人を殺さなければこの苦しみは終わらないと考えてとっさに犯行に及んだと主張。 一方、検察側は、妻に止められてもしつように女性を攻撃したと指摘しました。
■元教え子の2人
この事件をめぐっては、刺された教え子の女性2人のうち、A(49)は野澤被告と中学2年生から高校2年生ごろにかけて性的関係にあり、2021年にはフラッシュバックにより精神的苦痛が悪化。その後、B(46)とともに野澤被告から慰謝料名目で300万円を脅し取った罪に問われ、それぞれ執行猶予付きの有罪判決が言い渡されています。 13日の裁判ではB(46)が証言台に立ち、証人尋問が行われました。 証人尋問でB(46)は、Aからは「性的被害を受けた」としか相談されておらず、かつて野澤被告とAが性的関係があった後も、2人の良好な関係が続き、野澤被告がAの長男の家庭教師をしていたことなどを知ったと証言。 裁判官が「始めから事実が分かっていたら」と質問したのに対しBは、「最初から(2人の関係を)知っていたら絶対にこのような事(恐喝)はしなかった」と話し、「私はAを信じていましたが、裏切られました」と証言しました。
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