「殺すぞ お前いい加減にせえよ 脅しに来たんだろ」30年前に元教師と教え子が"性的関係"…女から恐喝され300万渡した後も「殺さなければこの苦しみは終わらない…」教え子を千枚通しで刺し殺人未遂の罪に問われている元教師の男の初公判…犯行当時の状況明らかに
■裁判で明らかになった内容
〈野澤被告と教え子2人の関係性〉 ■野澤被告と49歳の女性A ・野澤被告とAは室蘭市内の中学校で先生と教え子の関係 ・中学2年生から高校2年生ごろまで性的関係にあった ・野澤被告から補習を受けていた ・補習の生徒を送る際にA自ら「自分を最後に送ってほしい」「先生大好きなの」「私を女にしてほしい」と伝えていた ・中学校を卒業し、Aが高校生になっても送迎 ・過去には数年間の年賀状のやり取り、Aの息子の家庭教師、入院したAを見舞ったことも ■野澤被告と46歳の女性B ・野澤被告とBはAと同じく室蘭市内の中学校で先生と教え子の関係 ・担任ではなく数学を教わる ・当時の野澤被告の印象は教育指導で怖い先生 ■AとBの関係 ・中学校の先輩後輩関係(時期は被らず) ・何でも相談できる姉のような存在 ・Aは中学生の時からやんちゃで目立っていた、不良グループの中でもすごく目立つタイプで小学生の時から知っていた(Bの証言より) ・大人になってからも電話したり交友関係は続いていた
〈検察側による冒頭陳述 事件の経緯〉 ・争点について事実関係は争わない、量刑が争点 ・2021年10月ごろ、AがBに野澤被告と性的関係があったことを相談 ・2人は野澤被告を問いただし野澤被告が300万円支払うことで合意、支払う ・2022年8月ごろ、治療費名目でAが野澤被告に電話し、野澤被告から着信拒否 ・2023年9月にAがBに相談。Bが野澤被告に電話し、野澤被告から着信拒否 その日の夜に2人は野澤被告の家を訪問 ・野澤被告が尋ねてきたAとBを千枚通しで突き刺す ・野澤被告の妻が制止するも攻撃を止めなかった →検察側は、野澤被告は妻から制止されても、しつように攻撃を続けたと指摘 〈弁護側による冒頭陳述〉 ・「もう逃げられない、この苦しみは終わらない」ととっさに千枚通しを手に取った ・3人の子どもに恵まれ60歳の定年後も再雇用で70歳まで教師を続ける ・周囲からは「1番厳しいけど1番優しい先生」 ・Aとの性的関係を解消した後も、野澤被告がAの息子の家庭教師をしたり、Aが入院した時も見舞ったりするなど父親のように接した ・2021年10月2人が野澤被告の家に押しかけ「誠意見せて」「あたしがさ、大げさにね、したとしたら、奥さんも娘さんも、この管内にはいられなかったんだよ」「先生パクられてたんだよ。逮捕されてたんだよって。そうでしょ。全国ネットになって」「あたし自分の息子にも言いそうなんだけど、先生殺されるかもよ」「誠意だよ。誠意」「先生の誠意はいくらなの?」と野澤被告を糾弾 ・野澤被告は老後に備えて貯めていた定期預金を解約し300万円支払う ・約1年後の2022年8月ごろ、再びAから現金を要求する電話 野澤被告は「もう払っただろ」と着信拒否 ・2023年9月、Bが野澤被告に電話し"ジャニーズの性加害"のことを話す ・同じ日にAとBが自宅に押しかけ、お金を要求されると思った ・「2人を殺さなければこの苦しみは終わらない」と感じ、台所の引き出しから千枚通しを手に取る ・2人を千枚通しで刺し 駆けつけた 警察に「逮捕してくれ」と自ら訴え、逮捕される
【関連記事】
- ■教え子2人を千枚通しで刺し殺害しようとした元教師の男 起訴内容を認める…刺された2人は慰謝料として300万円を脅し取った罪で執行猶予付きの有罪判決
- ■30年前に元教師と教え子が”性的関係”「フラッシュバック」で慰謝料300万円を脅し取った女2人に執行猶予付き有罪判決 北海道室蘭市
- ■飲食店で代金1600円請求されるも1000円しか払わなかった43歳男 アルバイト従業員の女子高校生に暴行 「どいてくれなかったので払いのけた」逮捕後の所持金はわずか305円…札幌市
- ■【シジミ獲り74歳男】川で密漁姿を目撃され再三の出頭要請にも応じず10か月後に逮捕 「獲ったらダメだという看板を認識しておらず 獲っていいものだと思った」 自宅から200キロ離れた北海道網走川
- ■「助けてください。殴られている」16歳無職少年が30代男性会社員の顔面を殴りケガを負わす…逮捕後の呼気検査でアルコール検出 未成年にも関わらず酔っていたか 北海道苫小牧市