「自然の海で元気いっぱいの生活を」ジンベエザメ・先代《海くん》が調査のためふるさと太平洋へ
高知さんさんテレビ
大阪の海遊館で人気を集めていたジンベエザメの「海くん」が調査のために、ふるさとである太平洋に放流されました。 海くんは2019年に室戸沖の定置網にかかったあと海遊館で展示されていました。当時700キロだった推定体重はおよそ1.5トンに。全長5.9メートルの「海くん」は巨大水槽から引き上げられ2日夜、思い出の海遊館を出発しました。 3日午前11時半ごろ、土佐清水市の以布利漁港に到着した海くん。採血や体重測定など健康状態のチェックを終えたあと以布利沖合からおよそ2キロの地点で記録装置を装着しいざ放流です。 過去の調査では高知を出発したジンベエザメが東北や東南アジアにまで移動していたことが分かっています。 海遊館 魚類担当飼育員・北谷 佳万さん: 「(記録装置の)情報が得られればジンベエザメの研究につながる。自然の海で元気いっぱい元通り生活できることを願っています」 一方、代わりに2日、土佐清水市から海遊館に引っ越したジンベエザメは3日から新しい「海くん」として一般公開されています。 訪れた家族: 「どうだったかな、大きいね。ごはん食べてたね」 縦9メートル、横34メートルの巨大水槽でゆうゆうと泳ぎまわっている「海くん」。健康状態もよく、3日朝も餌をたくさん食べたということです。 海遊館はこれからもジンベエザメの研究に力を入れていきたいとしています。
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