「え?お墓が...無い!」本当にあったお墓トラブル “永代”供養なのに期限付き!?お盆に知っておきたい今どき『お墓事情』
簡単にはできない・・・「墓じまい」
墓じまいしようかなとお考えの方、なかなか大変だそう。新しいお墓を決めるだけの方に比べて、墓じまいをして、移動先を決めるということは「倍の労力」と思ってください。手続きも大変、トラブルにも気をつけなければなりません。 【墓じまいの手順】 ① 親族と話し合い同意を得る ② 現在のお墓の管理者から「埋葬証明書」 ③ 新たなお墓から「受入証明書」 ④ ②③を揃えて自治体から「改葬許可書」 ⑤ お骨の移動(僧侶に閉眼供養の依頼) ⑥ 墓石を撤去して墓地の使用権を返却 一番大事なのは、①の親族で話し合って同意を得るでした。 1人でも意見が違ったら話は後でこじれる可能性があるため、これを必ずしないと、『お墓参り行ったら急にお墓がなくなっていた』と親戚が知らないところで墓じまいをするトラブルなども起こるかのうせいがあるということです。そのため必ずこれをまずしてください。お墓は、入る人の思いと、お参りする人の思いがまた違うということもあるということです。
お墓にまつわる金銭トラブル「離壇料」
例えば寺や霊園から出るときに「離壇料=檀家を離れるためのお金」が必要でトラブルになるケースがあるようです。国民生活センターからも情報が出るほどで、しょうがないのかと思って払うのは、少し考える必要があるかもしれません。 離壇料の相場は数万円から高くても数十万円というのが一つの目安としてあるそうで、離壇料を取らないところもあります。場所によって違うそうですが、「離団料が数百万円」と言われると、どう考えてもおかしいということになります。それでも払わないと証明書がもらえないとなると話が進まないため、消費者センターや自治体に相談すると、証明書なしで次の段階に勧めてくれる場合もあるそうです。
“永代”供養なのに期限付き!?
本来の意味は、一般的な個別のお墓ではなく、身寄りがいないなどの理由から、合同で複数のお骨を入れ、お寺や霊園で面倒を見るいう意味合いでしたが、最近は樹木葬や納骨堂で永代供養とうたいながら実際期限がついているものがあるといいます。 子供や孫に負担かけないために永代供養の形を選んだにもかかわらず、17年後、33年後に戻ってくるパターンがも・・・。契約書などをしっかり確認をして「永代」の言葉に釣られないようにしましょう。 多様化し、様々な選択肢やトラブルが生じている、現代のお墓事情。改めてこのお盆の時期に家族や親族でお墓について考えてみてはいかがでしょうか。 (2024年8月13日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)