ビットコイン現物ETFのオプション取引、早ければ米国時間11月19日に開始か
ビットコイン(BTC)現物ETF(上場投資信託)のオプション取引は、市場参加者が待ち望んでいたツールであり、暗号資産(仮想通貨)への機関投資家の関心を高めると考えられており、ナスダックによると、早ければ米国時間11月19日に利用可能になる可能性がある。 「ナスダックとしては、早ければ明日にもこれらのオプションを上場し、取引を開始する意向だ」とナスダックのETP上場責任者、アリソン・ヘネシー(Alison Hennessy)氏はブルームバーグTVで語ったうえで、「IBITのオプションが上場して市場に出ることは、投資家にとって非常に刺激的なことだと思う。実際に投資家からそのような要望を耳にしてきたからだ」と付け加えた。 現在、米国を拠点とする11のビットコイン現物ETFが市場に存在するが、ナスダックに上場しているのはそのうちの1つ、ブラックロックのIBITのみであり、そのためオプション取引ができる可能性がある。 オプションはデリバティブの1種で、投資家が、特定の期間内にあらかじめ定められた価格で原資産(今回のケースではIBIT)を購入または売却することを可能にする。オプションは、レバレッジを効かせた方向性のある賭けができるだけでなく、他のポジションをヘッジすることもできるため、トレーダーにとって特に魅力的だ。 SECは9月にIBITのオプション上場を承認した。また、ニューヨーク証券取引所(NYSE)とシービーオーイー・グローバル・マーケッツ(Cboe Global Markets)が提出した規則変更も承認し、これらの取引所は他のビットコイン現物ETFを上場している。 ブルームバーグ・インテリジェンス(Bloomberg Intelligence)のETFアナリスト、ジェームス・セイファート(James Seyffart)氏は、他のビットコインETFも数日以内にオプション取引が開始される可能性があると述べた。 「これらのオプションは今週中に取引が開始される可能性が高く、1~2日以内の可能性もある」とセイファート氏は語ったうえで、「我々が知る限り、規制や官僚的なハードルはすべてクリアしている。あとは細部に気を配るだけの問題だ」と付け加えた。 一般的に、オプション取引は機関投資家を暗号資産市場にさらに引き込むのに役立つと考えられている。オプションのレバレッジ効果とヘッジ効果が、価格変動にどのような影響を与えるかはまだわからない。 |翻訳・編集:廣瀬優香|画像:Shutterstock|原文:Spot Bitcoin ETF Options Could Start Trading As Early As Tomorrow
CoinDesk Japan 編集部