福井県大野市の「スターランドさかだに」にオートキャンプ場を整備へ 運営者がクラファンで100万円の寄付募る
福井県大野市蓑道の農村活性化施設「スターランドさかだに」に、星空を満喫できるオートキャンプ場を整備する計画が進んでいる。来年3月下旬のオープンを目指しており、施設の支配人は「高齢化、過疎化が進む地区の未来を切り開く一助になれば」と期待。11月20日午後11時まで福井県に特化したクラウドファンディング(CF)サービス「ミラカナ」で備品購入費100万円を募っている。 同施設は、住民らでつくる「スターランドさかだに運営協議会」が昨年から市の業務委託を受け運営している。2027年度には施設が無償譲渡される予定で、自力の運営を見据え施設の持続性を高めようとオートキャンプ場整備を企画した。 施設裏の「どんぐりの林」に、車の乗り入れが可能なオートキャンプサイト11区画を整備する。このうち10区画には既存のバーベキュー炉が設置され、炊事場もある。事前申し込みで地元阪谷地区の野菜や米、精肉店の肉も用意する予定。また、地区内の一部が「星空保護区」に認定されていることから、美しい星空を堪能できる星空観賞スペースも設ける。 同事業は大野市のふるさと納税型CFの対象。資金はテントやいす、たき火台、寝袋のほか、星空観賞用のリクライニングチェアなど、貸し出し用備品の購入費に充てる。返礼品として、阪谷産米や地元ワイナリーの赤ワインなどを用意している。 同施設の野﨑竜陽支配人(28)は「大野盆地や棚田、山々や星空が見られるロケーションを楽しんでほしい」と話している。寄付はCFサイト「レディーフォー」から。
福井新聞社