【MLB】ベリンジャーはオプトアウトせずカブス残留へ 来季は年俸2750万ドル 鈴木誠也の起用法にも影響か
日本時間11月3日、コディ・ベリンジャーがオプトアウトの権利を行使せず、来季もカブスでプレーすることを選択したことが明らかになった。ベリンジャーは2023年シーズン終了後にFAとなり、3年8000万ドルでカブスと契約。この3年契約には1年目と2年目のシーズン終了後にオプトアウトできる権利が含まれているが、ベリンジャーは今オフのオプトアウトを見送った。来季は年俸2750万ドルでプレーし、来季終了後にオプトアウトするかどうかを再び検討することになる。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 現在29歳のベリンジャーは今季130試合に出場し、打率.266、18本塁打、78打点、9盗塁、OPS.751を記録。2度の骨折による離脱があり、復活を遂げてカムバック賞を受賞した前年よりも成績を落とした。3年契約の1年目が終了し、2年5250万ドル分の契約を残しているが、オプトアウトしてFA市場に出たとしても、現行の契約以上の条件を得られる保証はなく、カブスに残留することを決めたようだ。 ただし、ベリンジャーがカブス残留を選択したのは、契約条件だけが理由ではないとみられる。シーズン終了後、ベリンジャーは「このチームには可能性がある。クレイグ・カウンセル監督をはじめとしたコーチングスタッフ、そして才能豊かな選手たちが揃っている。勝てる可能性があるチームだ」と語っており、来季カブスで優勝を目指すことができると判断したのかもしれない。 問題はレギュラークラスが4人いる外野陣をどのように起用していくかということだ。今季後半戦は左翼イアン・ハップ、中堅ピート・クロウ=アームストロング、右翼ベリンジャーが基本布陣となったが、DHに回された鈴木誠也も外野のポジションを奪還することに意欲を見せている。ベリンジャーを一塁に回すにしても、一塁にはマイケル・ブッシュがいるため、結局のところは誰かをDHに回さなければならない。ベリンジャーの残留は外野守備への強い意欲を見せる鈴木の起用法にも大きな影響を与えそうだ。