【自民党総裁選】カギは党員票の動向!訴えるべき政策は?
初当選から8回連続当選!平井さんの選挙必勝法を振り返る
初当選から連続8回当選、選挙戦では強さを誇る平井氏。 平井氏「でも、選挙区で2回負けてますからね(2009年、2021年)」 選挙での必勝法は?と尋ねられた平井氏は、野球の野村克也氏の「勝ちに不思議の勝ちなし 負けに不思議の負けなし」という言葉を引用します。 平井氏「必勝法はないと思っていて……風にも左右されますし。選挙はいつまでやっても、何が起きるかわからないと言うことだと思います。地上戦であるとかSNSとかいろいろあるんでしょうけれど、これをやれば必ず勝つ方法はないと思います」 最初は無所属で初当選された平井氏。1回目の落選を経て、どういう想いで戦われたんでしょうか。 平井氏「自民党現職、大臣経験者と戦うということで、落選してから4年間、1軒残らず歩きました。無所属で出るのは相当ハンデを背負うんで。その分時間があったので、1軒残らず歩きました」 2021年は選挙区で敗れてしまいました。この時は、「4年間(2017年~2021年)に2回閣僚をしていたこと、コロナ禍があったことで、ほぼ地元に帰れなかった」と振り返ります。 MC鈴木「大臣のお仕事を有権者に評価してほしいですけどね」 平井氏「でも、大臣になって落ちる人が、今、多いですよ」 地元に行けないだけでなく、「おらが町の大臣」という感覚が、有権者から失われてきている、と平井氏は分析します。 初代デジタル大臣など重要な役割を担っていても……?という問いに対して、平井氏は淡々と説明します。 平井氏「デジタルは有権者に遠い政策なんですよね。今でこそ毎日新聞紙上を賑わせますけれど、多くの皆さんにとってデジタル政策は自分の政策に直結しないんですよ。デジタルは票にならないというのは自民党内での定説です」
次の衆院選、どう読む?
MC鈴木「次の衆院選は逆風が吹くかもしれないとされますが、勝ち抜くためには何がポイント?」 平井氏は「2009年に壊滅的に負けた時を思い出しますが」と、その時と今回を比較します。 平井氏「自民党への批判もありましたが、民主党に対する期待も大きかった。かつてないほど投票率も高かった」 自民党は、この春の衆院補選での敗北が取り沙汰されていますが、「このままでは、政治に対してエネルギーが向くような選挙にはならない」と平井氏は予測します。 平井氏「なぜなら、自民党に対する批判は非常に大きいと思うんですけれど、野党に対する期待感が大きいわけではない」 さらに平井氏は、野党の戦い方も「自民党の批判票をどうやって取り込むか」となるだろうと冷静に見立てます。 平井氏「おそらく野党は、ハードルの高い公約を一切掲げずに選挙をやると思います。2009年には相当難しい高速道路の無償化、子ども手当、コンクリートから人へ、など、できるのかな、と思う政策を掲げた。国民の期待も上がった。できなくてその時の落差が大きかったことに学んでいる議員が多いと思う。自民党の批判票の受け皿としてなんとかしようとするでしょう」 最後に、東京15区の選挙妨害についてお伺いしました。 平井氏「あれ、ちょっとびっくりしましたよね。あそこまでの妨害は僕は危ないと思います」 ご自身のこれまでの選挙戦を振り返っても「多少危ないことはあったでしょうけれど、あそこまでの妨害はなかった」と語る平井氏。懸念点を挙げます。 平井氏「公職選挙法の落選運動には制限がない。今回懸念しているのが、ネット上における落選運動というのが大々的に行われてしまった場合、果たしてそれが健全な民主主義といえるのか」 加えて、「公職選挙法は各党・各会派と一緒になって作っていくもの」と指摘する平井氏。選挙のネット解禁をリードした平井氏は、当時のことを「全党と話し合ったが、やっぱり大変です。皆さんの合意をもって進めるのは、与党がベースで法案を作るようなものとはまったく違う」と振り返ります。 平井氏「インターネットの影響力がこれほど大きくなった以上、何らかの歯止めがないと。フェイクニュースや誰かを落とすためのニュースや書き込みは、本来日本人が好きなことではないはず」 平井氏は、「相手の足を引っ張るようになると、ますます政治離れが進むのではないか」と今後を憂いました。